沖縄文献集(Ver.2.0)

沖縄文献集を以下に記載します。
ドキュメンタリー含む。
私の不勉強が明らかになりますな・・・。
 
2006/09/24作成。
2008/12/31更新
2010/12/31更新(Ver.2.0)。
⇒目取真俊(1999)『魂込め』追加。


■著書
 
明田川融(2008) 『沖縄基地問題の歴史 非武の島、戦の島』 (みすず書房)
・沖縄基地問題を巡る歴史を論じている。いわゆる通史ではなく、沖縄基地で“問題”となっている点に着目して、外交文書から沖縄の人々の発言・行動までを、広範に取り上げて議論している歴史研究書。
 
澤地久枝(2006) 『密約 外務省機密漏洩事件』 岩波現代文庫(岩波書店)
・沖縄返還に際し、米国が払うべき基地処理費用の400万ドルを、日本政府がひそかに肩代わりをして支払うという密約があった。密約と、その報道を巡る事件についてのノンフィクション。
・男女関係(特に女性について)、言論・報道の自由、マスコミの役割や、国会、有権者、沖縄、日米関係といったいろいろな問題が絡み合っており「戦後史をほとんど集約している」(p.267)事件だったと言える。
・沖縄からの視点に欠けているのが残念。
 
目取真俊(2005) 『沖縄「戦後」ゼロ年』 生活人新書(NHK出版)
・作家目取真俊氏による沖縄戦と基地問題についての発言集。沖縄戦については両親の戦争体験より。基地問題については対談形式。
・1947年9月の「天皇メッセージ」訳文がp.126-7に掲載(1948年2月の第二メッセージは無し)。
 
新崎盛暉(2005) 『沖縄現代史 新版』 岩波新書(岩波書店)
・1945年~2005年までの沖縄現代史。
 
西山太吉(2007)『沖縄密約 「情報犯罪」と日米同盟』 岩波新書(岩波書店)
・沖縄返還から最近の日米軍事再編まで、「情報犯罪」とでも言うべき日米の行動を暴く。
 
■小説
目取真俊(2006)『虹の鳥』 影書房
・沖縄とその怒りを知れ。
 
目取真俊(1999)『魂込め』 朝日新聞社
・沖縄と戦争。
 
■論文
 
明田川融(2006) 「沖縄と「平和」憲法についての断章」 『年報 日本現代史 第11号 歴史としての日本国憲法』(2006)現代史料出版 所収
・「日本国憲法の「日本」に沖縄は入っているか。」という挑発的な一文から始まり、主に対日占領期における沖縄の状況が明らかにされている。
 
■ドキュメンタリー
NHK ETV特集「基地を笑え ~人気舞台で見る沖縄のホンネ~」(2007/9/30放送)
・基地問題をお笑いで取り上げるグループがいる。彼らを追ったドキュメント。
 
テレビ朝日 テレメンタリー「刻みはじめた学びの時計~沖縄・夜間中学生の記録~」 (2008/8/4放送)
・戦争で義務教育を受けることができなかった人たちが、高齢者になってから学校に通って勉強している。
 
NHK ETV特集「消えぬ戦世(いくさゆ)よ ~随筆家・岡部伊都子の語りつづける沖縄~」(2004/6/19放送)
・許婚を喜んで戦地沖縄に送り出した自分を“加害の女”と言い、反省の上に立って活動を続ける岡部伊都子を描く。
 
NHK ETV特集「古老の島 祈りの島 ~沖縄西表島 都会の青年と伝統の暮らし~」(2008/2/3放送)
・都会から西表島にやってきて生活する若者を通じて西表島の今を描く。
 
テレビ朝日 テレメンタリー「救える命が救えない~沖縄・民間ドクターヘリ再び空へ~」 (2009/2/23放送)
・沖縄県北部の救急医療に使われていたドクターヘリ。休止に追い込まれる中、米軍基地再編計画に絡む交付金を使うべきか使わないべきか。意見が分かれる。
 
テレビ朝日 テレメンタリー「忘れたい 忘れてほしくない~宮森小 米軍機墜落事故から50年~」 (2009/7/20放送)
・米軍機の墜落事故は未だに続いています。事故を無くすには基地を無くすしか選択肢は無いのです。
 
NNNドキュメント「陣地壕の印鑑 沖縄戦…64年ぶりの帰郷」(2009/8/3放送)
・陣地壕で見つかった印鑑。家族のもとに帰ることのできない遺骨が沖縄にはたくさんあります。戦争は決して未だ終わってはいないのです。

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