苅部直『丸山眞男-リベラリストの肖像』を読みました。
非常によい。文体が良い。非常に読みやすい。
時代の中で、丸山眞男が何を考え、どのように論じたのか。著者と一緒に考えたい人は是非一読を。
今年123冊目。
合田正人『サルトル『むかつき』ニートという冒険』
合田正人『サルトル『むかつき』ニートという冒険』を読みました。
久々の悪書です。この本は読まない方がいいです。
帯によると「高校生が読んでわかりやすい」というのを売りにしたシリーズのようです。しかし、非常にわかりにくい。これを悪文と言わずしてなんといいましょうか。
文章が講義口調になっています。この本の通りに本当に講義したら、高校生という、筆者にとってのそれこそ他者はどのような反応をするでしょうか。
あと、著者は自分のことを”先生”(本文中の表記だと「センセー」)と呼んでいます。「センセーはそんなサルトルが好きだ」(p.53)・・・自分のことをよくもまあ先生などと言えるものです。あきれてしまいます。小学生相手だったらわからないでもないが。
今年一番の悪書でした。お金返してほしい。
今年113冊目。
魚津郁夫『プラグマティズムの思想』
梅木達郎『サルトル 失われた直接性をもとめて』
森達也『悪役レスラーは笑う』
レッシング『賢人ナータン』
やったー!
名著の誉れ高い、レッシング『賢人ナータン』が復刊されます。
2006年2月23日頃復刊らしい。
岩波文庫すてき。
絶対買うことにしよう。