新潟県中越地震とネットワーク(from 日経コミュニケーション 2004/11/15)

「日経コミュニケーション 2004/11/15」に、新潟県中越地震においてネットワークにどのようなトラブルが発生して、どのような対応がされていったのかについてのレポートが載っています。
(「震度7が通信網と情報システムを襲う」p.79-83)
 
ポイントとなったのが電源の確保だったようです。
電源供給用の特殊車両を派遣したりと、通信各社の奮闘ぶりが伝えられています。各企業においても電源確保が問題となりました。通常は無停電電源装置(UPS)が置かれていて、しばらくの間は電源が供給されます。電源が供給できなくなったら、UPSとサーバ上のソフトウェアとの連携で、サーバをきれいにシャットダウンするわけです。
しかし、サーバは固定していても、UPSは固定していない会社もあったらしく、UPSとサーバとをつなぐケーブルが外れてしまって、UPSが用をなさなかったという事例がレポートされていました。
確かに、私の周りで考えてみても、ラックタイプのUPSは固定されていますが、通常のUPSは固定していないかも。通常のタワー型サーバはロープで固定していますが、UPSまではやっていないですね・・・。マズいですな。明日チェックすることとしましょう。
 
あと、大規模災害が起きた際、公衆電話網(PSTN)を使う一般の電話や携帯電話は、仮に自分のところが問題なくても、”規制”がかけられてしまいます。なかなか電話がつながらなくなってしまうのです。
こうした状況下、PSTNではなく、データネットワークを使用するIP電話やiモードといったサービスは使えたみたいです。
 
大規模災害を想定したシステム提案をする機会も多くなっていますので、非常に参考になりました。


 

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