小林多喜二『蟹工船 一九二八・三・一五』

小林多喜二『蟹工船 一九二八・三・一五』を読みました。
 

 
二編あります。
執筆時期は「一九二八・三・一五」の方が先です。
1928年3月15日に実際にあった大弾圧をもとに書かれています。当時の弾圧の模様が生生しく伝えられています。
 
「蟹工船」は有名な一遍。プロレタリア文学の代表作として国語や日本史で学びますね。
解説にも書いてありますが、
 
・蟹工船の現場
・“丸ビル”にいる会社の重役
・軍部
 
との関連を書き、なぜ蟹工船の現場で悲惨な状況が続くのかを明らかにするとともに、闘いに立ち上がる労働者を描きました。
 
かつてはこのようなことが起こっていたのだということを、くれぐれも忘れるべきではありません。大事なことを思い出させてくれた本であります。
 
あと、小林は小樽で育ったんですね。以前、私は小樽を訪れたことがあるのですが、知りませんでした。
 
今年5冊目。

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水上勉『飢餓海峡(上)(下)』

水上勉『飢餓海峡(上)(下)』を読みました。
 

 

 
1954年の洞爺丸事故をモチーフに書かれた小説。
いわゆる社会派推理小説で、敗戦後の日本の社会状況が描かれています。オススメ。
 
小説の舞台のひとつに亀戸が出てきます。
亀戸天神の周りは遊郭だったんですね。知りませんでした。今度散歩してみよう。
 
今年2、3冊目。

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村井吉敬『エビと日本人Ⅱ』

村井吉敬『エビと日本人Ⅱ』を読みました。
 

 
村井吉敬『エビと日本人』(1988年)の新版。内容が違いますので、『エビと日本人』も読む必要があります。
 
“エビ”を通して見えてくる世界と日本とのつながり。
2004年のスマトラ島沖地震の津波被害は記憶に新しいところでありますが、エビの養殖を進めるためにマングローブ林を伐採し、それがために津波の被害が広がりました。あの被害は我々の食とつながっていたのです。
 
どのような食のあり方が正しいのか、難しい問題ではありますが、消費者それぞれが日々問い続け、少しでも改善への道を探っていくべきだと思います。
 
ところで、最近のエビの主流は「ブラックタイガーエビ」ではなく「バナメイエビ」だそうな。
百貨店の地下を覗いてみましたが、まだ主流は「ブラックタイガーエビ」のようです。「バナメイエビ」は数が少なかったですね。加工食品では多く用いられているのかもしれません。今度から注意してみてみよう。
 
今年1冊目。

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生きてて良かった

札幌にて生ウニ丼にお寿司。
 
あー、生きてて良かった。幸せだ。
 
まずこちらは「食事処ながもり」。
二条市場にあります。比較的安くておいしい。
 
20080104_食事処ながもり

 
「食事処ながもり」の生ウニ丼。
まったく臭いがありません!!ただただ、ウニのまろやかさが口の中に広がります。
 
20080104_食事処ながもりの生ウニ丼

 
お寿司も食べました。
狸小路のお店「回転寿司きらり」。回転寿司ながら、オーダすれば作りたてのお寿司をいただけます。
職人さんたちも気さくでいい感じ。
 
20080104_回転寿司きらり

 
いやー、良かったなあ。
人間、生きてみるもんだなあ。

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