医療改革大綱

医療改革大綱が決定されたとのことです。
(2005.12.1 日本経済新聞朝刊1面)
 
疑問は、なんで高齢者の負担を引き上げるのかということです。
 
69歳以下の負担を引き上げるべきでした。
私は69歳以下ですが、負担UPはOKです。それで高齢者の負担が維持、あるいは引き下げられるなら喜んで負担UPに応じます。
 
医療費の抑制をするなら、まずは医療費自体の見直しを行うべきです。その上で、患者の負担をUPする必要があるならば、”現役世代”の負担をUPするべきです。年取ったら病院にも行く機会が増えるわけですから、負担は低く抑えるべきでしょう。
 
なんか、高齢者に厳しい社会になっていませんか。
私は、それは間違った社会だと考えます。
ということで、小泉首相の進める間違った”改革”には反対します。

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知恵蔵 2006 -高畠通敏から山口二郎へ-

知恵蔵を購入しました。
 
知恵蔵(2006)
 
注目の「日本政治」項目ですが、山口二郎さんが執筆です。
前任者の高畠通敏さんは、政治学者として計量政治学やら平和研究やら、幅広いフィールドを我がものとしつつ、自ら一市民として「声なき声の会」を立ち上げるなど政治運動に力を注いだ方でした。惜しまれつつ2004年7月7日にお亡くなりになりました。
高畠さんと比べるとどうしても執筆者が弱いですね。
かといって、他に名前が挙がるもので無し。
 
少し読んだ限りでは、小泉政権に厳しい眼を向けているようで、この点は高く評価しております。

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民主党と労組の関係について(2005.10.6 北海道新聞)

自民党は財界と各種利益団体に支持してもらっている。
公明党は創価学会に支持してもらっている。
 
で、民主党は労組に支持してもらっている。
なんら問題ではありません。労組と仲良くやればいいのだし、自民党との対立の構図を明確にする意味でも望ましいです。もちろん、労組にも変わらなければならないところはあります。公務員給与の改定が論点にあがっていますが、給与減を認めるべきでしょう。そうしないと、官公労と他の労組とが対立しかねないし、何より政府の財政の面から考えて、積極的に認めるべきでありましょう。
そういうところは、労組と民主党とで議論をし、煮詰めていけばよい。そしてこの議論をリードすることこそ、民主党党首のリーダシップが発揮されるところなのであります。
 
が、前原さんは全く持ってダメ。
”脱労組”と言ってしまいました。民主党が”脱労組”したらどうなるのでしょうか。日本経団連の支持を得られるように政策を作っていくつもりでしょうか。それは結局自民党と同じと言うことになってしまいます。民主党は第二自民党になるつもりなのでしょうか。
 
さらに前原さんがダメなのは、”脱労組”とか格好のいいことを言っておきながら、今は”是々非々”での対応とか何とか言っているということ。なんだ”是々非々”っていうのはー!!曖昧きわまりないです。言葉に身がこもってないというのは、小泉首相と同じですね。
 
あと、北海道内の労組では前原さんの拙速な憲法”改正”論議に反発が出ているらしい(4面)。これは以前指摘したとおりですね。
繰り返し主張しますが、労組は民主党支持を辞めて、政界再編を主導しましょう。それが一番いいのではないかと思います。

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自民党がいかにダメか(2005.10.5 北海道新聞)

ということが、今日の北海道新聞朝刊からわかります。
 
2面。
政治資金規正法改正案に、献金の上限については定めず、党が支部を解散できるということを優先させるらしいのです。
前に言ったことを繰り返すのもアレですが、結局、党内抗争を政治資金規正法改正にかこつけて行っているだけではないでしょうか。
 
・政治を党内争いにするなー。
・脅迫で批判を封じようとするなー。
 
という2点を繰り返し言っておきます。
 
手元に原本がないので引用が不正確ですが、カール・シュミットによれば議会主義は公開と討論を原則として成立します。支部解散権を振りかざして異論を封じようとするこの風潮は、まさしく議会主義を殺すものです。小泉首相率いる自民党は、議会主義を殺そうとしているのです。この点から見ても、小泉自民党を評価することはできません。

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民主党がいかにダメか(2005.10.5 北海道新聞)

ということが、今日の北海道新聞朝刊からわかります。
 
まず16面。
民主党はテロ特措法に賛成するらしい。
・・・国会の事前承認にこだわってきたのに、前原党首がこだわらないらしい。何回も言ってきましたが、前原さんはとっとと自民党に行ってください。このままだと、民主党は第二自民党です。
撤退の論理を明確にし、主張しないと、有権者は民主党≒自民党と考えます。それがわからないかなー。わかんないんでしょうねえ。前原さんは民主党党首を辞めるべき。
 
続いて同じく16面。
公務員給与を巡って、民主党と官公労とのやりとりが行われています。
前原さん曰く、官公労と意見の違いが出てきたら「国民的な視点で判断する」とのこと。
えー、これは前に言っていたことからずいぶんと後退しましたね。こういうところを見せるべきではありません。はじめからそう言っていればよかったのに。
あともう一点。日本には国籍が日本以外の人がたくさん住んでいるわけですから、日本国政府の代表になりたいんだったら”国民的な視点”なんて言葉は使うべきではありません。首相になるんだという意識が前原さんには欠けていますね。やっぱり民主党はだめですな。

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”批判力”の低下について(2005.10.3毎日新聞朝刊)

本日の毎日新聞朝刊2面に、政治資金規正法の話が載っていました。
政党の本部に支部解散権を持たせる方向らしい。
お金の流れをクリアーにする必要はあります。財の配分についての決定を下すのが政治なわけですから、お金については特にクリアーでクリーンでなければなりません。
 
が、ここで2点注意しておきましょう。
まず1点目。上の動きは元々は自民党の党内争いだということです。
郵政に反対した議員が自民党のお金を使えるというようなことを無くしたいらしい。そういう視点で政治全体に関わることを決めていいのかどうか。
次に2点目。結局”報復”に使われるのではないか、ということです。
郵政で反対がいろいろありましたが、もし反対を無くしたいのであれば、議論して反対者を説き伏せればいいのです。これこそリーダシップだと思いますが、今の流れは議論とかじゃなくて、報復しちゃえばいいということです。報復をベースに政治が行われていいはずはありますまい。
 
さて、上記に関連してかしないでか、同2面の「発信箱」というコーナーで毎日新聞編集局の山口孝男さんのエッセイが載っていました。小泉首相が独裁的かどうか、っていうのがタイトルで、独裁的ではないとするのがその内容。
小泉首相は人権侵害を行ったりしているわけではないので、確かに独裁という言い方はおかしいでしょう・・・って、そういう問題ではないのです。このブログでも何回か言ってきましたが、与党で衆院の3/2を取ったということの意味をもっと考えるべきなのです。数は力であり、何でも出来かねないわけですから、よりいっそう政権への批判を行わなければなりません。またそれがマスコミの役割のハズです。山口孝男さんはその点を見落としているのではないでしょうか。
 
はじめの段落で述べたように、政治家は”報復”をベースとし、批判を押さえ込もうとしています。そして次の段落で述べたように、マスコミは批判を忘れている。いずれにおいても、”批判力”が低下してしまっているようです。
 
批判を押さえ込むことなく、批判の声をあげ忘れることなく。
ここで声高に主張するものであります。

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2005.9.29毎日新聞朝刊より

今日は北海道新聞が喫茶店で他の人に読まれていたので、毎日新聞を読むことにしました。
 
その中から3つ。
 
1.国会論戦について(3面)
→民主党の前原氏の質問に対して、小泉首相は現行読み上げの答弁を行ったらしい。大勝するとこうなりますね。だって、別に無視しておいたって構いませんから。小泉首相の正体が見えましたね。
 
2.後藤田正晴さんについて(同上)
→この間亡くなった後藤田正晴さんについて、野党が絶賛しているらしい。後藤田さんはいいことをいろいろと言ったりしていたので、それはわからないでもありません。ただ、報道する新聞はよく考えてもらいたいのです。私のような若い人も新聞を読むのだということを(うーん、もう若くないかも)。
 後藤田さんはかつての”三木おろし”とかでかなりあくどいことをやった人間です。そのような過去の悪いところも含めてトータルで評価しなければならないでしょう。後藤田さんが亡くなったときの報道も、彼を褒めるばかりでちゃんとした評価が出来ていなかったのではないかと思います。どうした新聞!
 
3.前原民主党(5面)
→前原さんが質問に立ったのですが、そこで与党に協力するとか言ってしまっているらしい。民主党は第二自民党ですか?政権交代をねらう野党の位置づけを考えるべき。というか、民主党はとっとと党首を変えるべきです。前原さんは自民党に行った方がいいですって。
 あと疑問なのは”反対のための反対はしない”とか言っているということ。反対のための反対というのが具体的にどういうことを指すのか全くわからないです。そもそも、野党なんだから与党にばしばしと反対していいのです。そうしないとチェックになりません。繰り返しになりますが、民主党はとっとと党首を変えるべきだと思います。

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マスコミと政治(2005.9.28北海道新聞朝刊36面)

出張中なので、あまりテレビを見る時間が取れないのですが、新聞を見ると自民党の杉村太蔵議員のことが載っていました。
 
当選してはしゃいでいろいろ騒いだらしいのですが、杉村太蔵議員は置いておきましょう。
まず批判されるべきはマスコミではないでしょうか。
選挙時にあんだけ”刺客”騒ぎをしておいて、選挙後は杉村太蔵議員持ち上げ&叩きですか!!いったいこの国のマスコミはどうなっているのでしょう!!!
 
あきれてしまいました。

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