香西秀信『論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁』

香西秀信『論理病をなおす! ――処方箋としての詭弁』を読みました。

これは良い本でしたー。非常に勉強になりました。
多義あるいは曖昧の詭弁、藁人形攻撃、人に訴える議論、性急な一般化という詭弁について具体例ともども論じられています。
人間の思考の癖を押さえておくことで、情報に接したり議論したりするときに、よりよく考えることができると思います。

今年36冊目。
※図書館で借りた本

岡田憲治『言葉が足りないとサルになる』

 岡田憲治『言葉が足りないとサルになる』を読みました。
 
 
 
 「言葉が足りない」今の社会への警告の書と言えましょう。
 前著『はじめてのデモクラシー講義』は、はじめの問題意識からずれていってデモクラシー史の講義になってしまった残念な本でしたが、本書は「言葉が足りない」問題意識が一環して貫かれている好著です。
 
 もっと話せと、自分でも意識しますし、会社の周りの子たちにも意識させていくことにしよう。まずは声帯を震わせて、まずは言ってみて、と。
 
 今年26冊目。

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グロービス・マネジメント・インスティチュート『[新版]MBAクリティカル・シンキング』

 グロービス・マネジメント・インスティチュート『[新版]MBAクリティカル・シンキング』を読みました。
 
 
 
 
 グロービスのクリシンに参加するので、読んでみた次第。
 帰納法・演繹法ほか、クリティカルシンキングの技法を学ぶことが出来ます。演習も多くて具体的に理解できると思います。オススメ本。
 
 今年1冊目。

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竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』

 竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』を読みました。
 
 
 
 私の場合、高校時代に「世界誕生数秒前仮説」なんかを教えてくれる同級生がいたんですよね(ああ、Aちゃん、元気でしょうか。せめて生きていてくれていればうれしいな)。
 なのでそんなに参考にはなりませんでしたが、若いうちに読むべき本ではあると思います。
 
 今年47冊目。

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香西秀信『論より詭弁 反論理的思考のすすめ』

 香西秀信『論より詭弁 反論理的思考のすすめ』を読みました。
 
 
 
 「われわれは大抵の場合、偏った力関係の中で議論する」(p.14)
 
 力ある人を論破することはできません。しかし、レトリック(詭弁)を使って説得することはできます。そもそも言葉で何かを表現することは詭弁なのです。言葉はシーケンシャルだからです。両性を指すときに、男女というのか女男というのか。隣国の関係を指すときに、日韓というのか韓日というのか。両方を一緒には表現できないのです。リチャード・ウィーバーの言葉が引用されています。
 
 「われわれが言葉を発するやいなや、われわれは聞き手に世界を、あるいはその一部を、われわれと同じように見るようにしむけているのである」(p.50)
 
 あと参考になったのは立証責任を負わないようにすることです。「議論においては、責めるよりも守る方がはるかに難しい」(p.174)からです。「君はあのくだらない本を読んだのか」と言われたときの回答は、「私はあの本がくだらないとは思いません」ではないのです。そう回答してしまうと、その本がくだらなくない理由を述べる責任が自分に来てしまうからです。正しい回答は「あの本のどこがくだらないのですか」です。そうすると、くだらないことの立証責任が相手に行くのです。あとは相手の議論を責めていけばよろしい。
 
 今年22冊目。

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山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』

 山田ズーニー『あなたの話はなぜ「通じない」のか』を読みました。
 

 
 山田ズーニー 『伝わる・揺さぶる!文章を書く』のコミュニケーション技術版です。「空間軸」「時間軸」「人の軸」で視野を広げていく考え方など、これまた非常に参考になる本です。
 オススメ。
 
 今年19冊目。

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本多勝一『中学生からの作文技術』

本多勝一『中学生からの作文技術』を読みました。
 

 
約4年ぶりの再読です。
日本語で作文する際の原則が挙げられています。「かかり受け関係」を常に意識して日本語を書く重要性に改めて気づかされます。句点や読点・助詞の使い方にも注意して文章を書いていきたいと思います。
 
単に作文技術の説明をしているだけではなく、悪い例を取り上げて修正していく形で説明が行われています。クイズをやっているみたいで、楽しみながら作文技術を学ぶことができます。
 
オススメです。もう一回読み直そう。
 
山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』と一緒に私の本棚(厳選)行きです。
 
今年5冊目。

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山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く 』

山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く 』を読みました。
 

 
“文章を書く”というよりは、“ものを考える”具体的な方法を教えてくれる本です。
 
文章を書く際に、「望む結果」をイメージすべき、というところが一番勉強になりました。
文書の基本構成は、「論点」「論拠」「意見」から成る等、具体例交え平易に説明しており、非常に参考になる本です。“そんなのわかってる”という方にも、基本的な考え方の復習に役立つと思います。
 
文法等の技術論は別の本を読んだほうがいいでしょう。本多勝一『中学生からの作文技術』はいいと思います。…って、本棚のその本を見てみたら2004年に読んだとメモってありました。ごく最近に読んだイメージがあったんだけどなあ。読み直しますかね。ズーニーの本も今読み直しています。定期的に読み直すといい本だと思います。
 
オススメ本。
 
今年4冊目。

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