すっかりブログでの紹介を怠っていましたが、日本ユニセフ協会では継続的にスーダン・ダルフールの情報を提供しています。
(リンク張ってはいけないみたいなので、情報は日本ユニセフ協会のHPをご覧ください)
アン・ベネマン ユニセフ事務局長が9月に声明を出していますが、推定で40万人が命を落としたこの紛争は世界最悪と言っていいのではないでしょうか。
スーダン・ダルフール緊急募金の募集がされています。私はさっき募金してきました。
スーダン副大統領事故死
スーダン副大統領ジョン・ガラン氏の事故死が報じられています。
日経の報道(2005.8.2 8面)には情勢が再び流動化する可能性があるというコメントが付けられていました。南北の和平に影響ないことを望みます。
アグネス・チャンさんのスーダン訪問(「ユニセフ子どもの祭典」より)
ユニセフ子どもの祭典で、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが2005年4月10日~17日にスーダンを訪問した時の報告をしてくださいました。シンポジウム全体の中の一発言だったので、あまり時間はなかったのですが、
・被害にあった村の学校を訪問。子ども達が学校で並べられて銃殺された事件の話
・薪を集めに外に出たところレイプされた避難キャンプの女性達の話
が印象に残っております。
会場外には、ミニ写真展が開催されていました。難民キャンプの様子を写真でみることができました。写真には説明パネルも付いていました。以前、このブログでも紹介したとおり、安保理決議が行われて、ダルフールの住民迫害の責任者がICCで裁かれることになりましたが、4/5にアナン事務総長により51人の名簿がICCに手渡され、審議入りしたとの情報が載っていました。その動向はチェックしていきたいと思います。
ダルフール、ICCへ
ダルフールの住民迫害の責任者がICC(International Criminal Court:国際刑事裁判所)で裁かれる決議が安保理で下されました。
取り急ぎこちらを。
スーダン・ダルフール危機情報ソース
「スーダン・ダルフール危機情報wiki」
→僭越ながら「日本人ブロガー・リスト」に登録してしまいました。リストに登録されているブログは要チェック。
「ダルフール紛争(Wikipedia)」
→本当にWikipediaはすばらしい。参考になります。
とりあえず上記2つをあらためてご紹介しておきます。いずれもWiki(うぃき)を使っています。複数の人間がコンテンツを作り上げていくための、現状では最良の方法であると思います。
ところで、民兵は”ジャンジャウィード”ですね。この前のアグネス・チャンさんの視点・論点を取り上げた際には”ジャジャウィード”にしてしまった(いや、そう聞こえたので)。後で修正しておきます。
安保理決議と今後のスーダン(スーダン・ダルフール危機)
アグネス・チャンさんが、11/18~19にかけて安保理の会議が行われるということを言っていました。
結果がどのようになったのかをチェックしていたのですが、あまりニュースになっていないようで、まったくわからずじまいでした。なんでニュースになってないのでしょう。疑問であります。
やっと毎日新聞のニュースを見つけました。
「二つの内戦、安保理が決議採択」(MSN-Mainichi INTERACTIVE)
さすが毎日新聞。最近私の中で毎日新聞と東京新聞の株が上がっております。それはさておき。
ダルフールについては強制力ある制裁は安保理決議に盛り込まれませんでした。石油利権があるので、制裁の盛り込みは難しいのかもしれません。しかし、何万人も死んでいるようなダルフールの問題があれば、問題を重視する国々/人々はスーダンとの経済的関係を避けることでしょう。それはスーダン政府にとっても不利益になると思います。スーダン政府は早急にダルフールでの虐殺を止める(民兵武装解除を進める)べきです。
我々があまりできることはないのかもしれません。が、私は、
・ダルフールニュースの継続的チェック
・ユニセフ声明(11/19)への支持(ユニセフへの募金含む)
を行います。
スーダン・ダルフール危機(アグネス・チャン報告より)
アグネス・チャンさんによる視点・論点「危機的状況のスーダン難民」を観ました。以下、番組の要約。
(民兵を”ジャジャウィード”としていましたが、”ジャンジャウィード”が正しいようなので、修正しました。2004/11/23)
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まず、スーダンの悲惨な状況を確認します。
・国内で非難している人が160万人以上
・西の隣国チャドまでたどり着いて難民となったのは20万人
(チャドまで行けない年取った人や子供たちが村に残されている状態)
・7万人が死亡
スーダンは大きな国でありまして、面積は日本の7倍(250万平方キロ)、人口は3,700万人。人種はアラブ系40%、アフリカ系31%、ペジャ族7%。言語はアラビア語と英語。宗教は北部はイスラム教で、南部はキリスト教含む土着宗教を信じる人が多いということです。
以前より南北で対立がありました。
アグネス・チャンさんは1999年にスーダン南部に行ったことがあるそうで、そのときに見聞きした話が語られした。歴史を確認すると、1956年にスーダン共和国として独立しました。しかし、独立直後から南北が対立していました。1983年から、
北部のアラブ系イスラム教徒 vs 南部の黒人系キリスト教徒
の間で内戦が勃発します。
そして1989年にバシル軍事政権が成立します。彼らは南部の独立を認めませんでした。なぜならば、南部には石油を含めて自然資源が豊富にあったからでありました。政府軍は空から、陸からはアラブ系の騎馬民族(ジャンジャウィード)を使って南部を襲いました。
1999年頃から中国、カナダ、スウェーデンへ石油を輸出するようになります。そして、2002年から平和交渉が開始されました。2003~4年には、様々な合意が進みました。例えば、石油で得た利益を南北で半分に分配するというような整理もされます。北のイスラムの法律は南には適用しない、ということも決まったりします。
しかし、平和交渉にダルフールの人々は含まれていませんでした。
ダルフールで反発が広がり、反政府軍が立ち上がります。政府は再びジャンジャウィードの協力を依頼し、大規模な虐殺が行われました。それが現在まで続いています。
今年になってこの虐殺が報道されるようになり、国際的な圧力が強まりました。スーダン政府は重い腰を上げ、和平を進めようとしています。様々な和平の会議に参加するようになりました。国際社会は経済的な11/9に合意がなされました。ジャンジャウィードの武器を取り上げ、空襲もしないようにすることになりました。11/18、19にナイロビで安保理会議が行われます。ジャンジャウィードの暴力を止めないと、経済制裁あり得るという決定になるでしょう。
ただ、スーダン政府はこれまでも散々約束を破ってきました。
動向を注視していく必要があります。
ユニセフも力を注いできた訳なのですが、いかんせん紛争が終わらないことには、活動を続けることができません。スーダンのことを忘れず、スーダン政府の出方を瞬きひとつせずに見続けていかなければなりません。
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他の情報ソースにもあたりたいところでありますが、もう限界。眠い。
また別途ということで。
視点・論点「危機的状況のスーダン難民」 by アグネス・チャン
アグネス・チャンの視点・論点「危機的状況のスーダン難民」を観ました。
仕事が逼迫していたもので、ぎりぎりで帰ってきてパンをかじりながら観た次第です。ビデオにも撮っておきました。今ビデオからキャプチャカード経由でPCによりMPEG化したところです(こうしておくと保存しやすい)。
レビューは後ほど。
アグネス・チャンさんの視点・論点(スーダン・ダルフール危機)録画準備完了
アグネス・チャンさんがNHKの視点・論点で、スーダン・ダルフール危機を訴えることになっています。
明日、11月15日(月)22:50~23:00なので、とりあえずビデオ録画準備。
しかし、ユニセフでは未だに「予定」になってますね。ま、とりあえず録画であります。見たらレポートします。