荒井信一『ゲルニカ物語―ピカソと現代史』

荒井信一『ゲルニカ物語―ピカソと現代史』を読みました。

パナソニック汐留ミュージアムで開催されていたピカソ展を観たこともあって手にとった一冊。
ゲルニカをめぐる現代史です。

今年22冊目。
※図書館で借りた本

山本章子『日米地位協定-在日米軍と「同盟」の70年』

山本章子『日米地位協定-在日米軍と「同盟」の70年』を読みました。

日米地位協定をめぐる政治の歴史がまとめられています。
思ったのが、世論って政策決定に影響を与えているなあということです。声を上げる、投票に行く、っていうのは非常に大事な政治行動だというのを改めて認識しました。
在日米軍の特権が記されている“密約”たる「合意議事録」の撤廃を求めよう、という具体的な提案もなされていてそのとおりだと思います。

今年15冊目。
※図書館で借りた本

ジッド『ソヴィエト旅行記』

ジッド『ソヴィエト旅行記』を読みました。

ジッドが何を見ているか、というところが参考になったと思います。
イデオロギーではなく、人々を本当に見ていたからこそ、こういうレポートを書けたのではないでしょうか。
おすすめの一冊。

今年10冊目。
※Kindle Unlimited

森崎和江『からゆきさん 異国に売られた少女たち』

森崎和江『からゆきさん 異国に売られた少女たち』を読みました。

ずっと前に読んだ記憶がありますが、久々の再読。
こういう歴史は忘れられてはいかんと思うのです。読みつがれるべき傑作です。

今年1冊目。
※図書館で借りた本。

森崎和江『まっくら 女坑夫からの聞き書き』

森崎和江『まっくら 女坑夫からの聞き書き』を読みました。

筑豊の炭鉱で働いた女性たちの聞き書きの書です。
方言が使われているので理解が苦しいところもありましたが、図版が理解を深めさせてくれました。
文庫化されていなかったら出会わなかったかな。岩波文庫ありがとう。

今年50冊目。
※図書館で借りた本。

ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』

ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』を読みました。

サピエンス全史』の続編です。サピエンスが辿ってきた歴史を踏まえての未来編です。AIとバイオテクノロジーの進展が何をもたらすのかが具体的に語られます。しかしそれは「予言ではなく可能性として捉えるべき」であり、「こうした可能性の中に気に入らないものがあるなら、その可能性を実現させないように、ぜひ従来とは違う形で考えて行動してほしい」と述べられているように、行動を促す本です。
(すいません、Kindle版のためページがわからず・・・91%のところの文の引用となります)

後半の方はなかなか難しく、この本で色々考えるというのも無論大事なのですが、現在について考察する続編の『21 Lessons』を読み進めることにしたのでした。

今年24,25冊目。

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』を読みました。

コロナ危機の中、NHKのETV特集でインタビュー番組などもあって、最近ますます注目されている著者だと思います。著書を読んだことがなかったので手にとってみました。

結構な大著です。訳者あとがきが見事に要約しているので、先に訳者のあとがきを読んでから本文にあたったほうがいいかもしれません。サピエンスの歴史を認知革命→農業革命→科学革命として描き出します。膨大な研究結果を平易な文章にしていて、例なども豊富で極めて読みやすいです。国民国家とか出てこないなあと思いましたが、3つの革命の流れで語る際にはあまり重視されなかったということでしょうか。

単なる歴史書ではなく、サピエンスが今後どうなるのかについても最後で考察を巡らせています。ちょうど「PSYCHO-PASS サイコパス」というアニメを見ているさなかでもあり、サイコパスの情景を思い浮かべながら読んで考えたりしました。

大変良い本だと思います。もっと早く読めばよかったか。おすすめ。

今年22,23冊目。

レオン・レイソン 『シンドラーに救われた少年』

レオン・レイソン 『シンドラーに救われた少年』を読みました。

こちらもブックオフのセールで入手。

シンドラーのリストに載るときの行動など、レオン・レイソンの勇気に心打たれます。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書だったそうな。若い頃にこういう本と出会うのは素晴らしいと思います。

今年3冊目。

ダイアン・アッカーマン『ユダヤ人を救った動物園―ヤンとアントニーナの物語』

ダイアン・アッカーマン『ユダヤ人を救った動物園―ヤンとアントニーナの物語』を読みました。

年明けにブックオフがセールをしていて、実家の近くのブックオフで購入した本です。

ナチの侵攻を受けたポーランドにおいて、ワルシャワ動物園の園長夫妻はユダヤ人を動物園に匿って救い出していったのです。その勇気の物語。オススメ。

今年2冊目。