英検CBTで英検準1級に合格!(その2:受験対策)

その2の受験対策です。主に使用した参考書について。

その1の英検CBTのメリットデメリットなどはこちらです。

英検は語彙力が求められます。まずは単語。言うまでもなく以下の『英検準1級 でる順パス単』。繰り返し見て覚えます。覚えきれなかったものはEvernoteに書き出して、暇があったら復習をしていました。
ちなみに英単語は覚えても覚えても忘れていきます。なので繰り返すしかないです。歳をとったから物覚えが悪くなったのかなあと思って落ち込みましたが、受験生も繰り返しやって覚えているようなので、私も負けずに繰り返しやりました。受験生向けのブログとかに励まされることになるとは思っていませんでした。
辛かったですが、これを覚えるとJapan Timesなんかを読んでもわからない単語はかなり減りました。

総合対策はこちらの『改訂新版 図解でわかる! はじめての英検準1級総合対策』。少し古いですが、問題ないと思います。具体的な解き方が書いてあって参考になります。英検のリスニングはTOEICとは違うので、こういう本で練習しておくべきでしょう。時間がなくて(ライティングとスピーキングに勉強時間を割り振ったため)、後半の実践演習はやりませんでしたが、問題形式になれるという意味では前半だけでも十分役立つと思います。

ライティングはこちらの『英検準1級ライティング大特訓』。名著だと思います。英語によるエッセイの書き方を理解できますし、練習もたくさんできます。色々な言い回しをこの本で覚えていきました。具体的には言い回しをEvernoteにメモっては絶えず練習する、といった感じです。
いい本なのですが、回答がすごいしっかりしているので、「こんなん書けないよ」と落ち込みますが、練習していると書けるようになりますし、実際の試験では少しくらい間違えていたって大丈夫なので、落ち込む必要は全くありません。

そしてスピーキング。『英検®準1級スピーキング大特訓』を使いました。この本も非常に良いです。英検準1級では、4コマ漫画のナレーションをしますが、12問あって練習できます。ライティングのときと同様に言い回しをEvernoteにメモっては復習を繰り返す。時間がなくて短文練習はすっ飛ばし、問題演習に集中しました。この本も回答がかなり完璧な感じなので、自信をなくしますが、本番はそこまで完璧でなくても合格点は取れるので大丈夫です。

曲がりなりにも合格できたのは上記の4冊の本のおかげでした。いずれもおすすめです。ご参考までに。

本は今年9,10,11,12冊目。

英検CBTで英検準1級に合格!(その1:主に英検CBTの感想ーメリットとデメリット)

英検CBTで英検準1級に合格しました!

英検CBTはその名の通りComputer Based Testingでして、コンピュータ上で受験する英検です。
準1級のテストは最近始まったばかりです。

◆なぜ英検CBTを受験したか?

まずはそもそもなぜ英検を受けたのか。理由は以下のとおりです。

①4技能を伸ばしたかった
②今いる会社ではTOEIC L&Rスコアは求められない

英検の優れているところは4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)をすべてテストできるというところです。TOEICだとL&RとS&Wとに別れてしまっています。また、今いる会社ではTOEIC L&Rスコアは求められませんので(でも、あるとき急に英語を使う仕事が降ってくるような環境ですが・・・)、あえて受ける必要もなし。ちゃんと英語力を伸ばしたかったので、4技能がテストされる英検を選びました。

これに加えて、試験官とのコミュニケーションが面倒だなあと、あと1日で終わるほうがいいなあと思ってCBTにしました。

ちなみに申込みはラク!写真が必要ですが、家でスマホで自分撮りした写真をアップロードすればオッケー。当日は申込書を印刷するのが少し面倒ですが、ネットプリントを使って印刷して持っていけばいいという簡単さでした。

◆受験当日

私は御茶ノ水ソラシティの会場でした。15時位からの試験です。
プロメトリックの会場でした。

運転免許証と申込書を受付に提出し、かばんとかをロッカーにしまって会場入りするというもの。IT系の資格試験に慣れている人であれば何も違和感は無いと思います。
が、若い人が多い・・・。私の隣の席の方はひょっとしたら中学生だったかなあ(一瞬小学生に見えましたが)。なかなか新鮮です。

テストの受け方は公式のホームページに動画が載っているので、事前に見ておくと良いです。当日もその動画をじっくりと見れるのですが、前に見ておいたほうが心づもりができるというものです。

◆実際のところどうだったか?

良いところ(メリット)とイマイチなところ(デメリット)があります。

○良いところ(メリット)
①1日で終る
②スピーキングにおいて試験官とのコミュニケーションがない
③パソコンなので、慣れているとライティングがスムーズ
④結果が早い

①はまあ言うまでもなく。そうそう、スピーキングテストですが、一斉に始まりますので、周りの人も一斉に英語を話し出します。気が散るかなあと心配していましたが、問題に集中すると周りの声なんて聞こえなくなります。特に問題はありませんでした。

②良いところに上げるのもなんですが、まあ面倒臭さがありません。とはいえ、画面に表示される試験官(動画)とはスモールトークを行う必要があります。練習していくほうがいいです。

③は人によるかもしれませんが、私はほぼ手書きをすることがなくなっているので、パソコンのキーボードだとライティングがスムーズでした。また、画面に入力文字数が表示されるんですよね。自分がどのくらい書いたのかがすぐわかって非常に良かったです。

④ですが、試験終わって2週間くらいで結果が出ます。いいですね、こう、試験結果というのが素早くさっぱりとわかるのは好きです。

×イマイチなところ(デメリット)
①準備が大変(スピーキングとそれ以外のテストがセットだから)
②精神力が必要(スピーキングから次の試験に移るとき)

①ですが、普通の英検であれば一次試験終わってから二次のスピーキングまで期間があります。そのためスピーキングの試験をじっくりと行うことができます。英検CBTではそうは行きません。私のような初回受験者にとって準備はかなり大変でした。英検準1級はただでさえ語彙力が求められる試験です。単語の暗記を繰り返しながら、ライティングの勉強をし、スピーキング対策もやる・・・というのはかなり苦行でした。初回は普通の英検のほうが負荷が少ないと思います。

②私のときは最初にスピーキング。その後にリーディング・ライティング、最後にリスニングテストの順でした。・・・スピーキングを終えた瞬間から猛烈な後悔の念が襲ってきます。あれはこうしゃべるべきだったなあとか失敗したなあとか・・・。その中でリーディング試験が始まるので、なかなか集中できません。集中に持っていくためにはそこそこの精神力が必要です。私は精神力がないので(おいおい)、見直し前提でリーディングの始めにある単語の穴埋め問題をこなしていきました。ちなみに4月からはスピーキングのあとにリスクニングが続くので、更に大変になると思います。リスニングのやり直しは聞きませんので。さらなる精神力が求められます。

まあ結果としては受かったということもあり、普通の英検ではなく、英検CBTで良かったと思っています。

私は旧TOIECで900点以上のスコアがありましたが、英検準1級のほうが遥かに難しかったです。ライティングとスピーキングがあるからです。音読を繰り返すなど、準備の中で英語力は確実に伸びたと思います。英検は何回も受けられるので、また時間をおいて受けてみようかなあと思います。英検1級も目指してみようかな。でも単語を覚える量が半端ないんだよなあ・・・。

その2の受験対策はこちらです。

中村淳彦『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』

中村淳彦『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』を読みました。

暗鬱たる気分になります。

何がって、貧困もそうですが、Web雑誌記事のときにコメント欄に誹謗中傷がたくさん寄せられたということでした。日本の思想というか倫理って、ずばり「自己責任論」ですよね。変えたいなあ。

あと、若い人々を苦しめているのは私の世代であるということも・・・。

本書では奨学金の返済に苦しむ人も出てきます。参考までに、日本学生支援機構(JASSO)のHPを見たところ、新しい給付型の奨学金が2020年4月から始まると書かれていました。制度の改善は今後も進めていただきたいところ。JASSOは「奨学金事業への理解を深めていただくために」という文書を作っていて、読んでみました。貸与学生の割合は、平成16年度には4.38人に1人だったのですが、平成29年度には2.69人に1人になっています。確かに「重要な社会インフラ(p.9)」ではありますが、貸与学生が増えているというのは大いに気になるところです。

できることはないか考えます。

今年8冊目。
※図書館で借りた本。

芹澤健介『コンビニ外国人』

芹澤健介『コンビニ外国人』を読みました。

コンビニで働く外国人のルポルタージュ。

彼ら彼女らは主に留学生なのですね。私はあまりコンビニは使用しませんが、吉野家の炙り塩鯖定食にハマっているので、よく吉野家には行きます。ほとんどが外国人の店員さんです。彼ら彼女らもおそらくは留学生なのでしょう。

ちょうど近くにいたので、本書に出てくる大久保、新大久保、高田馬場をうろついてみました。今までは意識していませんでしたが、日本語学校がいくつかありました。街なかには大学のパンフを持った留学生らしき若い人たちも歩いていました。

人口減の日本がいかに留学生に魅力的であり続けられるか。問題あるシステムは直さないと、東京オリンピック後に来るとされている不況や、今後の超高齢化社会も乗り切れないでしょう。そう考えさせられる一冊です。オススメ。

今年7冊目。
※図書館で借りた本。