吉川雅之+倉田徹(編)『香港を知るための60章』

吉川雅之+倉田徹(編)『香港を知るための60章』を読みました。

無茶苦茶面白かった!
いろいろな観点から香港を知ることができます。香港に行く前に読んでおくべきでした。
一点、アートについての章がなかったのは残念・・・。

今年34冊目。
※図書館で借りた本。

倉田徹+張彧暋『香港 中国と向き合う自由都市』

倉田徹+張彧暋『香港 中国と向き合う自由都市』を読みました。

少し前の本であり、タイトルの”自由都市”というのを見ると少し悲しくなってしまいます。
が、最近の本だと雨傘運動についてあまり触れられていません。雨傘運動のことを知りたくて手に取った一冊。
現場の状況なども把握できました。イギリス植民地時代からの歴史を振り返ることもできました。

今年33冊目。
※図書館で借りた本。

野嶋剛『香港とは何か』

野嶋剛『香港とは何か』を読みました。

民主派と本土派との違いなどの解説がわかりやすく、理解が進みました。
映画で香港史を説明する章も非常に興味深かったです。映画「十年」は観てみたいなあ。

今年31冊目。

西谷格『香港少年燃ゆ』

西谷格『香港少年燃ゆ』を読みました。

2019年からの香港のデモにおいて、1人の当時15歳の少年を追ったルポルタージュ。
少年もその母親も、なかなか心のうちを明かさない、というか、明かさないままに終わります。
しかし、こういう少年がいて、デモに参加していたという記録として、非常に有意義かと思いました。

今年30冊目。

銭俊華『香港と日本 ──記憶・表象・アイデンティティ』

銭俊華『香港と日本 ──記憶・表象・アイデンティティ』を読みました。

だいぶお若い香港出身の研究者による一冊。

「『カードキャプターさくら』への片思い」というところの記述が興味深い。CCさくらにおいて、香港は香港として登場します。香港出身のキャラがいて(中国出身ではなく!)、広東語と英語を使います(中国の標準ではなく)。翻訳の不徹底や、キャラが中華風の設定であるところからも、日本の制作サイドとしてはアニメに中華風味付けをしたかっただけなのかもしれませんが、香港においては香港人としてアイデンティティの発揚があるなかで、好意的に受け止められたということでした。

後段では、香港において「日本」がどのように取り扱われてきたかが論じられ、イギリス占領下は「無職」だったのが、中国の民族意識の喚起だったり、逆に民族意識からの離脱の文脈で「日本」が語れれるという。日本の侵略からの解放を香港の主体性と捉えるというわけです。

他にもはじめの方はガイドブックの側面や、言語状況を紹介するページなどもあって、香港理解に役立つお思います。おすすめ。

今年29冊目。
※図書館で借りた本。

益満雄一郎『香港危機の700日 全記録』

益満雄一郎『香港危機の700日 全記録』を読みました。

新書ながらも400ページほどの大著ですが、あっという間に読み終えました!
ページを繰る手が止まりませんでした。2019年に始まる香港の民主化運動から国安法導入後までの700日にわたるドキュメントです。
これは必読だと思います!

最後は救いがない感じになりますが、ともあれ、香港を忘れないようにしよう。興味を持ち続けます。それが今後につながると思っているので。

今年28冊目。
※図書館で借りた本。

田沼武能『カラー版 難民キャンプの子どもたち』

田沼武能『カラー版 難民キャンプの子どもたち』を読みました。

先日亡くなられて、図書館に特集コーナーがあって、その中から手にとった一冊です。
各地の難民キャンプと、そこにいる子どもたちの写真とエッセイです。最後の一文はほんと心に刻もうと思います。

「人類が幸せになるには、「平和」しかありえない。それは大人たちすべての責務だといえよう。長年にわたり、世界の子どもたちを撮り続けてきた、私の結論である。」(p.196)

責務を果たしていない私がここに居ます。

今年26冊目。
※図書館で借りた本

山本章子『日米地位協定-在日米軍と「同盟」の70年』

山本章子『日米地位協定-在日米軍と「同盟」の70年』を読みました。

日米地位協定をめぐる政治の歴史がまとめられています。
思ったのが、世論って政策決定に影響を与えているなあということです。声を上げる、投票に行く、っていうのは非常に大事な政治行動だというのを改めて認識しました。
在日米軍の特権が記されている“密約”たる「合意議事録」の撤廃を求めよう、という具体的な提案もなされていてそのとおりだと思います。

今年15冊目。
※図書館で借りた本