木宮正史『韓国』を読みました。
えー、コホン、大きな声で言いましょう。
超名著です!!
いくつかのポイントに分けて韓国を論じているのですが、評価が分かれるポイントにおいて、相対する評価を紹介し、その上で自らの評価を下しています。このような論じ方は非常に参考になるものです。国際関係と国内の問題と関連させて政治を論じる方法がまた非常に勉強になります。
韓国のことを考えるにあたってはかならず触れるべき名著と言えましょう。強いて難を挙げるとすると、後半が盛りだくさんすぎるところですね。
ロンドン同時多発テロ
被害者の方のご冥福をお祈りいたします。
「イミダス」と「現代用語の基礎知識」と「知恵蔵」
「イミダス」と「現代用語の基礎知識」と「知恵蔵」。
何というジャンルか知りませんが、毎年この時期になるとこれらの本の中から何も考えずに「知恵蔵」を購入しておりました。今年は少し選んでみようと思って、本屋で立ち読みしてきました。
まず「イミダス」は某執筆者の議論に疑問を感じるので却下。
残るは「現代用語の基礎知識」と「知恵蔵」です。
「現代用語の基礎知識」はコンパクトサイズになりました。非常に持ちやすくてよいです。
現代用語の基礎知識 2005
「知恵蔵」は大きくて持ちづらいのが難でした。2005年版の「現代用語の基礎知識」くらいの大きさがベストです。内容も非常によかったです。スーダンのダルフール危機の解説などは「知恵蔵」より詳しいものでした。
しかし、「現代用語の基礎知識」は地図が少ないのです。
国際関係のニュースを見るときには地図が欠かせません。地図がないとイメージしづらいです。一方、「知恵蔵」は地図が豊富です。しかも付録に地図帳が付いてくるのです。この点でやはり今年も「知恵蔵」を購入することになりました。
知恵蔵 2005
ちなみに、しっかりした手帳まで付いてきます。
今年は結構手帳が流行っているように見受けられます。手帳の活用を薦める本がいくつか出ていますね。私はCLIEを使っているので不要なのですが。誰かにあげようかな。
竹中千春『世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために』
竹中千春『世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために』を読みました。
世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために
別の本で著者のことは知っていました。で、ある本屋に行ったら置いてあったので、手に取ってみた次第。「阪急コミュニケーションズ」という出版社があることすら知りませんでした(失礼)。
国際政治の本はいろいろと読んできましたが、私の読んだ中では最良の入門書。
最後の方に出てくるのですが、”わからないこと”に対して、「私はよくわかりませんから、わかりました、おっしゃるとおりです」(P.246)みたいな対応をするのではなく、
「わからないのでちょっと待ってください」
と勇気を持って言うこと。わからないのにわかったようにするのではなくて、わからないところで立ち止まって、問いただし、自分の問題として考えること。この姿勢を保つことは重要であると考えます。