竹中千春『世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために』を読みました。
世界はなぜ仲良くできないの?―暴力の連鎖を解くために
別の本で著者のことは知っていました。で、ある本屋に行ったら置いてあったので、手に取ってみた次第。「阪急コミュニケーションズ」という出版社があることすら知りませんでした(失礼)。
国際政治の本はいろいろと読んできましたが、私の読んだ中では最良の入門書。
最後の方に出てくるのですが、”わからないこと”に対して、「私はよくわかりませんから、わかりました、おっしゃるとおりです」(P.246)みたいな対応をするのではなく、
「わからないのでちょっと待ってください」
と勇気を持って言うこと。わからないのにわかったようにするのではなくて、わからないところで立ち止まって、問いただし、自分の問題として考えること。この姿勢を保つことは重要であると考えます。