札幌市営地下鉄の問題点

札幌で市営地下鉄を利用してきました。
北12条駅の写真を撮ってきました。北12条駅というのは、北海道大学医学部の前あたりにあります。
 




 
小さくてわかりづらいのですが、東京の地下鉄では当たり前のエレベータ、エスカレータがないのです。私の前を歩いていたおばあさん2人は、ぜいぜい言いながら階段を上っていました。大通駅という、比較的大きい駅も利用したのですが、私の見た限りだとこちらにもエレベータ、エスカレータはありませんでした。
 
札幌市営地下鉄事業10か年経営計画」(PDF版)を見ると、市営地下鉄の厳しい経営状況が浮き彫りになっています。その中でも「バリアフリー化の推進」で「エレベーターの設置については、可能な限り整備を進めます。(順次実施。)」とあります。他の項目が”平成○○年まで”と期限が決められている中でやや曖昧な記述です。しかし、市も検討課題に挙げているということで、一応納得しました。
 
ところで、札幌市は情報化投資で有名な市です。そっちにかけているお金をこっちにまわせばいいと思います。が、話はそう単純では無い模様で、「札幌市営地下鉄事業10か年経営計画」自体が総務省の指導の下で進められています。市の予算を動的に割り当ててインフラの充実を自由に図る、というのは難しそうです。地方分権との関係でもこの問題は考えられなくてはなりません。

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衆議院議員選挙について考える1

私は日経新聞を購読しています。
それに加え、選挙後ということで、選挙分析に定評のある毎日新聞を羽田空港で購入し、選挙について考えてみようとしました。
 
が、それほどの分析はされていませんでした(昨日の今日だから当たり前ですね)。二紙を巡って気になった点に触れましょう。
 
<毎日新聞>
今回の選挙の”直接民主主義”側面を指摘しています(1面)。
郵政民営化という個別政策の是非を有権者に問う形にし、それを支持した有権者の姿をうまく表現していると思います。
しかし、繰り返しになりますが、国政選挙で単一の論点に焦点があたるというのはおかしいことです。それ以外の論点についてフリーハンドを与えることになってしまうのです。この危険性をどれだけの有権者が理解していたのでしょうか(選挙制度の問題もあるので一概に有権者を責めることはできませんが)。
毎日新聞には無党派層の票の推移も載っていました。しかし、これほどの差が開いた理由についてはいまいちわからないままです。
 
<日経新聞>
「白紙で委任したわけではない」(1面)とありますが、結果として全ての政策について白紙委任なのです。今後の政策について”言わなくてもわかる”でしょうと言い切った小泉さんの姿をもっと危機感を持って見るべきです。
これはまたマニフェスト選挙とも関連しています。
前回の2003年衆院選で一躍注目を浴びたマニフェストですが、これは議会主義の原理原則に反し、選挙時に有権者に約束した政策=マニフェストを、議会の反対を押し切ってでも進めるという政治手法です(議会主義の原理原則から言えば、議会における自由な議論の結果自らの意見の修正が行われうるわけで、選挙時に政策実現の約束をするというのがそもそもおかしい)。今回の選挙もそのようなマニフェスト選挙でしたから、政権与党はどうどうと野党の修正をすべてはねのけて意志を通そうとします。そして圧倒的多数を占める与党は簡単にそれが実現できてしまうのです。歯止がきかないのです。
ちなみに日経は歯止をかけるべきではないという論調でした。参院自民党は民意にしたがえと繰り返し主張していたわけですから。そんな日経がいまさら少数意見に耳を傾けろなんて主張するのはちゃんちゃらおかしいのです。日経の論説には疑問しか感じません。
 
最後に、両紙に共通するのは民主党への批判です。
確かに民主党はダメでした。しかし、日経は政策比較をするにつけても必ず郵政を第一の論点にしていませんでしたでしょうか。小泉の選挙を支えたのはマスコミなのではないでしょうか。民主党をスケープゴートにするのではなしに、”刺客”で盛り上がったこと等の自らの報道姿勢をこそマスコミは今、自己反省するべきなのではないでしょうか。

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学者の政治参加

明日(じゃなかった、今日)早朝から仕事でありながらもあえて書き込みをするのは、学者の政治参加についてであります。
 
今回の選挙で猪口邦子さんが自民党から立候補しました。
テレビ朝日を見ていたら写ってましたが、政策を論じること少なく、目立ったのは、自民党の他の立候補者のことを思いやる姿勢でした。
 
しかしよくわからないのはなぜ議員になるのかということ。
自らの考える政策を実現したかったために議員になるのでしょうか。
しかしそのように考えて、学者をやめて議員になるというのは、政治を研究し、論じ、教え教わるということが無力であるということを言っているに他なりません。だとすると、政治学というのは何なんでしょう。猪口邦子さんにはこの点を是非説明して欲しいところです(既に説明されていたならすいません)。
 
あくまで在野で、政治について批判的な目を向けていくこと、この中にこそ学者の政治参加はあると思うのですが。

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衆議院議員選挙の結果その4

おー、また面白い分析が福岡政行さんによってなされています(テレビ朝日。23:22頃)。
無党派層なのですが、自民と民主に投票した割合は半々のようです。
 
こんなもんなんですかー(※1)。意外な感があります。
無党派層の自民と民主に投票した割合が半々で、これほど自民が大勝するメカニズムというのはいったい何なのでしょう。やはり自公選挙協力なのか。明日以降の分析がますます楽しみですねー。
 

テレビ朝日を見てるんですが、もう一人の解説者は話を単純化しすぎですな。民主党は何もやらなかった、と言っています。確かに民主党は今回話にならなかったとは思いますが、マスコミの人間がそういう評価を繰り返すことが引き起こしかねない問題についての配慮があまりないですねー。福岡政行さんがやっているように、計量分析を進めながら慎重に話をしないと。テレビですし。
(23:28追記)

 

※1.正式には選挙結果が出そろった後の選挙分析を待たなくてはいけません。

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衆議院議員選挙の結果その2

自民党の比例名簿が足りなくなるとかならないとか。
圧倒的な自民大勝ですね。何でここまでの結果になったのか、選挙分析が楽しみであります。
 
しかし、仮に有権者が”郵政民営化”で自民党に投票したのだと仮定して(※1)、そのほかの論点についてはどうなるのかという疑問が強く残ります。
 
例えば、消費税の問題。
小泉首相在任中はアップしないと言ってますが(って、これって無責任発言ですよねえ)、消費税のアップは可能になります。むろん、参院における野党は無視できないでしょうし、自民党も一枚岩ではないですし、今回の選挙で大きな役割を果たしたであろう公明党の存在(※2)もあるので、簡単ではないですが。
ここらへん、なし崩し的に政策が進められてしまう恐れがある。今回の投票行動がいかなるものであれ、有権者は自民党にフリーハンドを渡したことになるわけですから(何せ委員会とかすべてで自民党が過半数を取れるんですから(※3))、有権者はその危機感を持って、政権をチェックし、今後行われる選挙(地方選や参院選含め)で、意志を示さなくてはならないでしょう。
 

テレビ朝日で小泉首相が面白い発言をしましたね。
郵政以外で何をやるかは、今までの実績を見て、”言わなくても”国民はわかっているだろうとかなんとか。これはなし崩し的に政策が進められますねえ。
しかし、ここの点を追求するのではなく来年以降も総理総裁をやるやらないの話にしてますねえ。田原総一朗や古舘伊知郎ってダメですなあ。
(23:02追記)

 
明日早朝から出張なので、ここまでですね。
 

※1.正式には選挙分析を待たなくてはいけません。
※2.同上。マスコミや研究者の方々のお仕事に敬意を表しつつ、大いに期待しております。
※3.正式には最終的な選挙結果を待たなくてはいけません。

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衆議院議員選挙の結果その1

福岡政行さんがテレビ朝日にいるので、速報はテレビ朝日を見ております。
 
まだ出口調査結果しか出てきてませんが、自民党の大勝は堅そうですね。
無党派層が”郵政民営化”支持で自民党に投票したというのがその理由でしょうか。
 
・・・と思っていたのですがそれは一面でありまして、『選挙ステーション2005』で福岡政行さんによる面白い解説がありました。
綿密な自公選挙協力があって、この大勝が成り立っているというのが数値とともに示されていました。投票率もそんなに高くないので、公明党の組織力がいつものごとく働いたと言うことでしょうか。
(投票率高そうなので、修正します(22:03))

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