夏目漱石『こころ』

 夏目漱石『こころ』を読みました。
 
 
 
 読んだあとに、姜尚中『夏目漱石『こころ』 2013年4月 (100分 de 名著)』も読みました。ちなみにKindle版です。NHKテレビテキストはKindle化されているんですね。やるな。残念ながらアンダーライン引いたりは出来ませんでしたが。Kindleのフォーマットに完全準拠していないのかなあ。
 
 
 
 姜尚中の読みは非常に参考になります。
 彼は、夏目漱石が「こころ」という、死に満ちた小説を書くことで伝えたかったのは、
 
 「「生」を称揚することにこそ目的があったのではないか」(P.101 Kindle版)
 
 と解釈します。
 なるほどそのとおりだとは思うのですが、主要登場人物の「先生」は乃木希典の「殉死」をきっかけに死を考えます。もし漱石が生を称揚するのであれば、漱石には、つまり「先生」には、明確に「殉死」を否定して欲しかった。「殉死」ってロマンチック過ぎて死を誘うのですよ。生を肯定するには「殉死」を否定するべきだと私は考えます。
 
 今年20,21冊目。

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小田圭二『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている』

 小田圭二『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている』を読みました。
 
 
 
 OS/ストレージ/ネットワークに関する本。データベースから見てどうなのか、という観点から書かれているのが特徴的です。著者が主張するように、データベースもひとつのアプリケーションなのでありまして、そういう意味ではアプリケーションエンジニアこそ読むべき本だと思います。
 
 色々と参考になります。
 特に、ディスクの設計方針である「S.A.M.E(Striping and Mirror Everything)」、TCPタイムアウト、ネットワーク障害試験の方法などが大いに参考になりました。
 
 今年19冊目。

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てんぷらと和食 山の上

 「てんぷらと和食 山の上」に行って来ました。
 明治大学御茶ノ水キャンパスの後ろあたりにある「山の上ホテル」内にあります。
 
 山の上
 
 混んでいるかなーと思って一人で行ってみたところ、なんとカウンター席が空いていました!
 注文したのはベーシックに「天ぷら定食(No.1)」。
 お酒も注文しました。やっぱり日本酒でしょう。定食がなにせ1万円!するので、日本酒は一番安い本醸造のお酒にしました。しかし、本醸造のお酒もおいしいですね。辛口で天ぷらによく合いました。2合目は上喜元の純米酒。純米も純米で非常に美味しかった。
 
 カウンター席は、職人さんが目の前で揚げてくれるのがうれしいですねー。
 揚げてはどんどんと置いていってくれます。
 からっとした揚がり具合、ホクホクとした食感、もう最高です。
 天ぷらって油っぽいものだとばっかり思っていましたが、この店の天ぷらは極めてさっぱりしています。外はサクサク、中はホクホクです。車海老には感動しました。キスもうまかったなあ。ふきのとうの苦味はなんとも言えませんでした。ナスもジューシーだったし・・・すべて美味しゅうございました。
 
 定食メニューはいくつかありますが、「天ぷら定食(No.1)」でも結構お腹いっぱいになりました。追加注文できますので、定食は品数少なめのものでいいと思います。
 
 定食コースで十分におなかいっぱいだったのですが、「銀宝」(ギンポ・ギンポウ)が気になりました。食べたこと無いし。隣のおぢさんコンビが食べていまして、すごーくおいしそうだったのです。そこで「銀宝」を追加でオーダー。味はアナゴに近いですかね。アナゴから臭いが取れたような、そんな感じのお魚です。塩でさっぱりといただきました。あとで調べましたが、江戸前の天ぷらで使われる魚のようですね。時季も限られているとか。
 
 シメに出てきた赤だしもすごーく美味しかった。ご飯少なめで出してくれるのもありがたい。おかわりしますかと言ってくれたので、足りない人はおかわりできそうです。
 
 大人の階段を登った気分。
 年に1回は行けるように、色々と頑張ろう。

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