ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』を読みました。
有名な本。スペイン人によるインディオ殺戮がレポートされています。
著者については、今から見ると疑問もありますが(かなり一方的にキリスト教を広めようとしているので)、植民地の実態を国王に伝えようとした真摯な姿勢には心打たれます。解説がまた興味深く、本書は植民地主義への告発としてではなく、スペインを非難/攻撃するのに使われたらしい。正当に評価されるようになってきたのは最近のことのようです。
昔のことのように見えて、堤未果『(株)貧困大国アメリカ』と照らし合わせて読んでみると、今も征服/被征服の関係は、色々なところで続いているように見えます。目に見えた暴力ではなくても、経済的な力によって。
オススメ。
今年9冊目。
※図書館で借りた本。
02/02のツイートまとめ
- rutoruz
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本屋さんに行くと、ナショナリスティックな本ばかり並んでいて気味悪くなる。そろそろ戦争だな。小競り合いは起きそう。
02-02 17:39