高畠通敏『現代における政治と人間』を読みました。
市民政治に関する4つの講義が載っています。
様々な思想家の議論が紹介され、それらが有機的につながって、”現代”が、”政治”が、”人間”が論じられていきます。そして、市民政治を展望しながらも、現状の課題が指摘されています。
あと、近年もてはやされている”政治的リアリズム”や”政策的思考”は、時間・資源・人的能力に制約がある下での、今日明日可能なことについての議論である。そこには長期的な視点が欠けているのではないかという指摘(「政治の<原理>について」)などは決して看過されるべきものではないでしょう。
”政治”についての貴重な講義録。是非一読をオススメいたします。