スタンダール『赤と黒(上)』を読みました。
小説では、主人公ジュリアン・ソレルの心理が描かれます。
あまりいいところの出ではなく、上流階級を憎みながらも、強い野望(出世指向)を持ち、僧侶階級をのし上がらんとするジュリアン。(上)ではパリに行く前までが描かれています。
小説は読みやすいのですが、1点、「ジャンセニスト」という言葉がわかりませんでした。訳注にも説明なし。Wikipediaに「ジャンセニスム」という項目があり、参考になります。非妥協的な教義故、異端扱いされたそうな。ジュリアンも、自分を評価してくれた人が「ジャンセニスト」だったため、反「ジャンセニスト」によって逆に低評価を受けてしまいます。