Cisco Catalyst 2950シリーズのSoftware Imageには、
・SI(Standard Software Image)
・EI(Enhanced Software Image)
の2つがあります。
ハードウェア的には、
・GBIC搭載モデル
・GBIC非搭載モデル
があります。
GBICありなしはわかりやすいと思います。
EIとSIなのですが、Ciscoのサイトによると、EIは「Cisco Catalyst 2950T-24、2950C-24、2950G スイッチにインストールされ、拡張 QoS、レート制限、セキュリティ フィルタ、マルチキャスト管理などのインテリジェント サービスをネットワーク エッジに提供」するとあります。
これだけ読むと、”EIなんて別にいらないかー”と思いがちなのですが、基本的にソフトはEI、ハードはGBIC搭載モデルの、
2950G-12
2950G-24
2950G-48
にするべきだと思います。
なんでGBIC搭載モデルにするべきかというと、私の経験上、
当初はアップリンクは100BASE-Tで十分だと考えていたが、
・トラフィック量的に足りなくなった
・線長が足りなくなった(100メートル越え)
ということがよくあるからです。
後者はMC(メディア・コンバータ)を導入すればなんとかなりますが、前者は何ともなりません。FECを組んでもいいのですが、そうすると使用できるポート数が少なくなります。
さらに、なんでEIかというと、
・使えると思っていた機能が実はEIのみだった
ということもあります。
QoS関連が多いのですが、例えばこちらのページで”EI”で検索すると、意外にEIのみの機能(コマンド)があることがわかります。
IOSが古かったりするとさらにやっかい!
さきほどのページで”spanning-tree mode”を検索してみましょう。
特に問題は無いように見受けられます。
しかし、不幸にして古いバージョンを持っていたりするとどうなるか。例えば12.1(22)EA2を持ってた場合、こちらのページで”spanning-tree mode”を検索してみましょう。
EIを持っていないと、”spanning-tree mode mst”や”spanning-tree mode rapid-pvst”を選べない、つまりはRSTPを実行できないということになります。こういうことが往々にしてあるので、できるだけEI搭載モデルを選択しておくべきと考えます。
・・・ま、しかしながらお金が絡むので、Cat2950を何台も導入するような場合はコスト削減策として安い方を選んでしまいがちです。しかし、後々のことを考えると、GBIC+EIがいいと思うのです。これを決裁権限ある人に理解させるのが大変なのですがー。