ドキュメンタリー一覧(2009/3)

2009/3に観たドキュメンタリー。35編。
 
ラフに雑感を記しています。
敬称略。
 
なーんと、
 
NHK みんな生きている
NHK ドキュメント挑戦
NHK ドキュメント にっぽんの現場
 
がおしまいになりました・・・。残念です。
 
今月のベストはどれかを選ぶのではなく、3月でオシマイになった上記番組に感謝にしたいと思います。


■NHK ETV特集
NHK ETV特集「ひとりと一匹たち 多摩川 河川敷の物語」(2009/3/1放送)
 ⇒写真家の小西修が多摩川河川敷の猫を撮っています。猫は河川敷のホームレスによって生かされていました。
 
NHK ETV特集「学校が変わる 子どもが変わる ~民間人校長・4年目の挑戦~」(2006/11/4放送)
 ⇒元リクルートで杉並区立和田中学校校長になったの藤原和博の活動を描く。「よのなか科」の授業は面白いですね。
 
■NHKスペシャル
NHKスペシャル「宇宙飛行士はこうして生まれた ~密着・最終選抜試験~」(2009/3/8放送)
 ⇒宇宙航空研究開発機構(JAXA)による宇宙飛行士選抜試験を内側からレポートする。意外に普通の、よく企業とかでも行われているような試験でした。
 
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~」(2009/3/9放送)
 ⇒「ポアンカレ予想」を証明したはロシアの数学者グリゴリ・ペレリマン。失踪の理由を追う。うーん、人の業績を奪おうとするのはひどすぎる。きわめて優秀な学者を失うことになってしまいました。
 
NHKスペシャル「揺れる大国 プーチンのロシア プーチンのリスト ~強まる国家資本主義~」(2009/3/1放送)
 ⇒国家との関係を深め、支援を得ようとする資本家たち。「国家資本主義」への動きを加速させているとします。プーチンのリストに載った企業は経営権をロシア政府に委ねなければなりません。経済危機のさなか、ロシア政府に頼らざるを得ない企業。ロシアにおける国家の強さを改めて知る次第です。
 
NHKスペシャル「揺れる大国 プーチンのロシア 失われし人々の祈り ~膨張するロシア正教~」(2009/3/2放送)
 ⇒ロシアでは6人に1人が最低生活水準以下の生活を強いられており、失業者は年内に200万人!を超えると見られているとののこと。その中でロシア正教会が存在感を増しています。ソビエト時代に冷遇されていた教会が復活しています。プーチン後はロシア正教が重視されていくのです。教会に集まる人々は共同体オプシーナを形成し、語り合ったり一緒に食事を取ったりしています。個人主義に憂いた人々が共同体を求めて集まってきます。
 教会が軍事愛国団を保有しており、教会主導で軍事訓練をする等、愛国心を子ども達に植え付ける取り組みをしています。国家に仕えるロシア正教のリアルな姿が浮き彫りになっていました。面白いことを言っている人がいました。共産主義というイデオロギーの後を埋めたのがキリスト教だったのです。
 
NHKスペシャル「揺れる大国 プーチンのロシア 離反か 従属か ~グルジアの苦悩~」(2009/3/22放送)
 ⇒グルジア紛争の様子を話す女の子。途中で泣き出してしまいます。「大好きだった戦争映画が嫌いになりました」という男の子もいました。こういうのを見ると、本当に戦争は悪だと感じます。「なぜ平和を大切にしないの」という女の子の問いかけは重い。プーチンやメドベージェフ、ザーカシビリに聞かせたいものです。
 また、ロシアではグルジア人に対する風当たりが強くなっています。柔道の道場を開いているグルジア人。家賃を三倍にされ、居られなくなりました。グルジア人への風当たりが強くなっていますって、いやいやいや!!!おかしいだろう。恐ろしい社会です。国交断絶で、引き裂かれた家族もいます。先ほどの道場主もその一人。 グルジアでは、NATO寄りではなく、ロシアに寄ろうとする動きも起きています。グルジアが今後どのような方向性を取るのか。ロシアから離反するのか、ロシアに従属するのか、今後とも目が離せません。
 
NHKスペシャル「揺れる大国 プーチンのロシア プーチンの子どもたち ~復活する“軍事大国”~」(2009/3/23放送)
 ⇒「強いロシア」としての再び軍事大国化を目指すロシア。プーチンが大統領になってから、軍事費は5倍になりました。カデットと呼ばれる軍人養成学校が政府の資金で次々と建設されています。
 愛国心教育も広がっています。一方で愛国心がもたらす排外的な動きも広がっています。「ロシアの愛国主義は“異民族を殺せ”と同義だという分析」もあるそうです。
 これでシリーズは終わりです。結局のところ、今のロシアは“ソビエトの栄光を引きずっている”と言えるのではないでしょうか。「強いロシア」を目指して軍事に力を入れ、軍事産業が栄えていますが、ソビエト崩壊で失ったものを取り戻そうとしてるだけではないでしょうか。しかもそれは石油や天然ガスといったエネルギー産業があるからこそかろうじて成り立っている仕組みです。強いか強くないかで評価するのではなく、エネルギー依存するのではなく、新たな産業を起こしていくことこそ必要なのではないでしょうか。
 
NHKスペシャル「法隆寺再建の謎」(2009/3/16放送)
 ⇒法隆寺は場所を変えて再建されていたんですね。初めて知りました。
 
■フジTV ザ・ノンフィクション
フジTV ザ・ノンフィクション「フェアウェイの華となれ~古閑美保 その父の祈り~」(2009/3/1放送)
 ⇒テレビで見ると古閑美保は底抜けに明るいですが、色々と抱えている。そのことがわかる一編でした。2008年の賞金女王決定は本当に何かの力が働いたとしか思えません。
 
フジTV ザ・ノンフィクション「国境なんかいらない!わたしたちの結婚」(2009/3/15放送)
 ⇒女性が日本国籍で男性が色々な国籍という国際結婚の形を描く。
 
■NHK ドキュメント にっぽんの現場
2009/3/14の放送をもって終了!がーーーーん。
 
NHK ドキュメント にっぽんの現場「わしらの給料どうなるんか ~広島路面電車 運転士の本音~」(2009/2/28放送)
 ⇒同一労働同一賃金の原則があります。しかし広電では同じ仕事をしていても正社員と契約社員(非正規社員)とで給与に大きな開きがあります。労使で議論が行われています。役員報酬含めて、賃下げは止む無し。お互い泣きあうしかないと思います。無論、賃下げ時には労使で議論を十二分に行っておく必要があります。
 
NHK ドキュメント にっぽんの現場「離れても“アミーゴ” ~滋賀 不況にゆれる教室~」(2009/3/7放送)
 ⇒近江八幡市にあるブラジル人学校「日本ラチーノ学院」。日本語をしゃべることができないという問題があり、高い学費を払ってブラジル人学校に通っていたのですが、辞めていく子ども達がいます。親が職を失ったからです。帰国する子ども、日本の小学校に通って日本語を学ぶ子ども、不況下でそれぞれがそれぞれの道を歩み始めています。
 2009/3/2付けの東京新聞一面に出ていますが、文部科学省は私立各種学校の認可基準を緩和する方針を決めたそうです。公的助成の対象となる認可学校への転換を促すことが目的です。自治体の基準は厳しいものもあるようです。緩和されて、助成金が出て、学校を辞めざるを得ない子どもが出ないようにしてほしい。
 
NHK ドキュメント にっぽんの現場「寝台特急 ラストラン ~人生を運び続けた半世紀~」(2009/3/14放送)
 ⇒東京駅発着のブルートレインが姿を消しました。最後のブルートレインに乗る人々を描く。ブルートレインって子どものころの憧れでした。乗りそびれたなー。
 
■NHK きらっといきる
NHK きらっといきる「総集編 第2回 “きつ音”について もう一度話したい」(2009/3/6放送)
 ⇒きつ音を持つ先生・掛田力哉さん再び。
 
NHK きらっといきる「伝えて 感じて 広がった~10年間 ありがとう~」(2009/3/27放送)
 ⇒失語症で「キョットントン」しかしゃべれなくなった三谷誠宏さんが印象的でした。「キョットントン」でもボディランゲージを駆使して、人とコミュニケーションを取って行きます。また、「きらっといきる」では障害者の性交についても正面から取り上げていました。性交時に介護が必要なのです。どうすれば介護する人とされる人が納得できるのか。議論が行われていました。
 ジェフ・バーグランドさんと牧口一二さんは今回をもってさようならでした。10年間番組を担当されました。お疲れ様でした!!
 
■NNNドキュメント
NNNドキュメント「最後の大銀杏 床寿と朝青龍の約束」(2009/3/1放送)
 ⇒床山は52人もいるんですね。眼に涙を浮かべながら床寿に髪を結われていた朝青龍が印象的でした。
 
■テレビ朝日 テレメンタリー
テレビ朝日 テレメンタリー「翻弄される村~巨額投資のツケ~」 (2009/3/2放送)
 ⇒深刻な財政難に悩む長野県王滝村を描く。ダム建設で村の3分の1を失い、村営のスキー場も失敗。負債を解消しようとして平成の大合併に期待しましたが、それも失敗に終わります。いまや国からの交付金次第で借金返せるかどうかが変わってくるという状態です。
 
テレビ朝日 テレメンタリー「背負いし十字架~カネミ油症事件 40年目の証言~」 (2009/3/9放送)
 ⇒世界で初めてダイオキシン類を直接口にしたカネミ油症事件で今もなお苦しむ人々を追う。影響は新たに生まれてくる子供たちにも及び、“黒い赤ちゃん”と呼ばれました。胎盤や母乳を通じて引き継がれてしまったのです。ソウハ(堕胎)することもあったそうです。結婚する際もカネミ油症ということを隠し通すしかなかった人もいました。未認定患者が多くいます。本編では麻生首相に直接陳情する姿も描かれていました。認定の幅を広げるなどして早急に対策するべきです。
 
テレビ朝日 テレメンタリー「拡大心中~JR下関駅無差別殺傷事件の闇~」 (2009/3/16放送)
 ⇒「ソーシャルボンド理論」が紹介されていました。「人間は社会との絆を失ったときに犯罪に走るという考え方」です。
 
■NHK ドキュメント挑戦
2009/3/17の放送をもって終了!がーーーーん。
 
NHK ドキュメント挑戦「“おいしい”の笑顔が見たい ~三重県 多気町~ 」(2009/3/3放送)
 ⇒高校生が調理し、接客し、お金の管理までするレストラン「まごの店」が三重県にあります。クラブの部長である中桐梓さんを中心に活動を描きます。
 
NHK ドキュメント挑戦「あのコートに立つために ~鹿児島県 鹿児島市~」(2009/3/10放送)
 ⇒鹿児島市のプロバスケットボールチームに所属する小久保眞選手を描く。いやー、いい配偶者に恵まれている。配偶者に支えられつつも、信念を持ってバスケに取り組む姿に打たれます。
 
NHK ドキュメント挑戦「生まれ来る子牛のために ~栃木県 高根沢町~」(2009/3/17放送)
 ⇒牛専門の獣医師小口夏代さんを描く。牛乳をたくさん出す牛をいかに増やすかが課題です。
 
■TBS ドキュメント・ナウ
TBS ドキュメント・ナウ「チャンスは今だ 熱き商魂」 (2009/2/4放送)
 ⇒リサイクルショップ等、“今”をチャンスに商売をする人々を追う。
 
TBS ドキュメント・ナウ「神戸15年目 冷えていた」 (2009/2/11放送)
 ⇒阪神大震災から復興を遂げつつあった神戸を不景気が襲っています。
 
TBS ドキュメント・ナウ「女一人 子育てして見せるぞ」 (2009/2/18放送)
 ⇒スナックで働く「みゅう」さん。女の子2人を育てます。どこかで見た風景だなあと思ったら、働いているのは小岩でした。JOYというスナック。上丈永李鈴さん。占い師。望さん。パチンコ屋でバイト。みなさん偉い。偉すぎる。望さんは前にもドキュメント・ナウに出演しましたね。仕事が見つかって何よりです。本人も言っていたように、今の仕事がいつまで続けられるかは微妙です。単身で子どもがいることが就職の妨げになることもあるそうです。水商売以外は厳しそうです。
 
TBS ドキュメント・ナウ「眠れない夜 話題の町は今」 (2009/2/25放送)
 ⇒水島など色々な町で職を失った人・職を求めている人がいます。町と人々の今を描く。
 
TBS ドキュメント・ナウ「商売は人件費ゼロの時代だ」 (2009/3/3放送)
 ⇒従業員を雇わず店主が働く個人商店を描く。
 
TBS ドキュメント・ナウ「熱き視線 原宿ストリート」 (2009/3/11放送)
 ⇒はっちゃけているファッションの人も居ますねえ。
 
■NHK みんな生きている
3月で終わりになってしまいました・・・。残念。
 
NHK みんな生きている「小さな命をはぐくむために」(2009/2/6放送)
 ⇒NICUと医者、家族の姿を描きます。
 
NHK みんな生きている「みんなの力がつまった 豆腐」(2009/2/20放送)
 ⇒自宅の豆腐作りを手伝う女の子を描きます。
 
NHK みんな生きている「ありがとう 大好(だいす)きな小学校」(2009/3/6放送)
 ⇒小学校卒業を前に、お世話になった小学校の掃除を行う6年生たちを描く。
 
■NHK ハートをつなごう
NHK ハートをつなごう「LGBT 第2弾」(2009/3/23放送)
 ⇒LGBT第2段。米国でも対立が生まれているようです。MILKという映画もあるらしい。観なくては。
 
■テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言
テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言「相棒コンビの事件簿~日本初!国選専門弁護人~」(2009/3/2放送)
 ⇒国選弁護専門の弁護士がいるんですね。法テラス埼玉に所属する2人の弁護士を描く。
 
テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言「記憶の砂時計~たとえ夫が忘れても~ 」(2009/3/16放送)
 ⇒若年性認知症で、配偶者をも思い出せなくなる。病気なのでこれはしょうがないと思います。しかし、自分の隣に誰かが居る。そのことの奇跡には気づきたい。
 長門&南田夫婦の今もレポートされていました。南田洋子さんは認知症と診断されたとのこと。

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