ヴォルテール『カンディード』

ヴォルテール『カンディード』を読みました。
 
カンディード
 
短編集です。
表題になっている「カンディード」では”最善説”(人が死のうがなんだろうがすべては最善な状態にあるんだとする考え方)が批判的に取り上げられます。
論文ではなく、物語なので、ヴォルテールが当時のどのような考え方にどのように意見しているのかがわかりにくいのですが、訳者植田祐次さんの脚注が充実しているので助かります。

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Porter TRUNK(ガーメントボストンM:628-08918)レポート

先日紹介したPorter TRUNK(ガーメントボストンM:628-08918)ですが、
 
TRUNK/トランク ガーメントボストンM
 
札幌出張に連れて行きました。
実績として、
 
・コート(裏地なしのステンカラーコート)×1着
・スーツ(裏地ありの秋冬物)×1着(ツーパンツ)
 
をガーメント部に入れることが出来、
 
・スーツ(裏地ありの秋冬物)×1着
・スニーカー(Converse)×1足
・綿のシャツ、カーディガン、他2、3着
・ネクタイ×4枚
 
をボストン部に入れることが出来ました。
 
お、重かったですけど。
なお、当方は165cm程度の背の低さです。スーツはA4かA5が合います。
 
購入を検討されている方の参考になればと思います。

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井上哲男編『毛髪の話』

井上哲男編『毛髪の話』を読みました。
 
毛髪の話
 
最近、髪の毛がめっきりと少なくなった気がしたので、読んでみました。
これは隠れた名著ですな!
髪について悩んでいる人は一読をオススメします。
 
生来、髪の色が薄い人がいますが、校則で髪を染めることを禁止している学校があって、教師に髪を染めているんじゃないかと疑われて悩んでいる人が多いそうです。毛髪診断すれば、染めているかいないかがすぐにわかるそうです。悩んでいる人は読むべきでしょう。
というか、生徒に髪染めているかどうかきーきー責め立てる教師ってば何なんでしょうか。今すぐ教師を辞めてください。

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岡嶋二人『99%の誘拐』

岡嶋二人『99%の誘拐』を読みました。
 
99%の誘拐
 
新千歳空港で購入し、飛行機待ち時間+帰宅までの時間で読み終えました。
傑作傑作。
 
ただ、どうしても時代の制約は免れません。コンピュータを使った犯罪なのですが、描写が古く感じますね。パソコン通信の話が出てきます。私はかつてパソコン通信を少しだけやったことがあるので”シスオペ”と書いてあるとピンと来ますが、最近の若者はどうなんでしょうね。
かつて萩尾望都の漫画で、人間がすべて”パンチカード”で管理されている未来の話があったことを思い出します。”パンチカード”はさすがに私も見たことはありません。

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高橋哲哉『靖国問題』

高橋哲哉『靖国問題』を読みました。
 
靖国問題
 
いわゆる”靖国問題”はここに論じ尽くされていると言っていいでしょう。
中でも興味深いのは、靖国神社に代わる共同慰霊施設建設に対する批判です。
 
あと、高橋哲哉さんの本は本当に読みやすい。
取り上げているのは困難を極める問題なのですが、文章・論理とも非常に明快で、誰でも読めます。この点は高く評価されるべきでありましょう。後に紹介する北田暁大さんとは違います。

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