トゥルゲーネフ『初恋』

トゥルゲーネフ『初恋』を読みました。
 

 
かなり久々の再読ですが、新訳で読みやすかったです。
ジナイーダという小悪魔的な女性が非常に魅力的です。男性たちを振り回す感じとか。
他方で、彼女が恋に落ちた理由はわからず、恋のやり取りも部分的に描写されるのみ。読者は主人公と一緒に悶々と過ごすことになります。でもこの距離感が初恋なのかもと思ったりもして。
 
今年15冊目。
※Kindle Unlimited

宮地弘子『デスマーチはなぜなくならないのか IT化時代の社会問題として考える』

宮地弘子『デスマーチはなぜなくならないのか IT化時代の社会問題として考える』を読みました。
 

 
非常に物足りなさを感じる本。
何故か、を考えてみたのですが、インタビュー対象が少ないというのが一つ。あと、そもそも、デスマーチというと、組織的に死へ向かって行進していくプロジェクトでして、本書で取り上げられているのは、個人が抱え込むということで、それが私のイメージするデスマーチには合わないのであります。
「人々の社会学」という観点や、「ある社会に新たに参入した者が覚える驚きや困惑であるカルチャーショックの経験は、その社会がどのような文化的特徴を帯びているのかを知る格好の手がかりとなる」(P.78)といったフレーズは参考になりましたが。
 
今年14冊目。
※図書館で借りた本。

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江副浩正『リクルートのDNA―起業家精神とは何か』

江副浩正『リクルートのDNA―起業家精神とは何か』を読みました。
 

 
江副浩正はリクルート事件で毛嫌いしていたのですが、友人から本を譲り受けたのをきっかけに読んでみました。
江副さんもドラッカーの影響を強く受けていたのですね。リクルート事件についての記述が薄いのですが、それは他の本を参照しろということでしょう。リクルートの経営について、色々と改めて学ぶことができました。
 
今年13冊目。

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