岡田憲治『なぜリベラルは敗け続けるのか』

岡田憲治『なぜリベラルは敗け続けるのか』を読みました。

行動を促される本。

読んでいて反省しきりでした。くさいものには蓋をする今の政権には疑問しかないのですが、政権交代のための具体的な行動をしていない自分がいたからです。

すべて参考になりますが、特に第八章の「議員には議員の仕事がある、ということ」は読んでなるほどなあと。

確かに私も「なんで動かないんだ」とか議員を厳しく評価してしまいがちでした。議員には議員にしかできないことをやっていただく必要があり、その支援をする必要があるのです。文中で鳩山由紀夫氏に、とある疑問を投げかけているのですが、確かに!と膝を打ちました。内容を書くとつまらなくなるので書きませんが、自分の強みは何か、どういう資源を持っていて、それらを活用して、世の中を動かすためにできることは何か、を考えて行動すべし、ということでしょう

あえて批判的というか、こうしてほしかったな的なことを書くとすれば最後のほうですかね。
やや感傷的に見えました。この本の流れでいくと、最後には具体的な政治参加の方法を紹介した方が、読者が現実的に行動するきっかけになったと思います。PTAの話があとがきに出てくるのですが、PTAとか会社とかプライベートとかでは、多分ですけど、そこそこ行動できている気がしています。生活に直結しますからねえ。そういうのも無論重要なのですが、いま必要なのは現実の議会政治と、我々の行動をつなげることではないかなあと思いました。

・・・という感想だけで終わってはだめですので、早速いろいろ調べ中。政党のサイトなどなど。もっと具体的に行動することにします。

今年36冊目。

東川篤哉『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに』

東川篤哉『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに』を読みました。

学園ものライトノベル+ミステリー。『放課後はミステリーとともに』は読んだことがないので、いきなり続編から読み出してしまったという次第。
人が死ぬこともなく、明るいギャグテイストで物語が進行します。こういうのもいいですね。主人公をもっと活躍させた方が輝くと思ったのですが、ドジなところも魅力というところか。

今年35冊目。
※図書館で借りた本。

ダン・アニエリー『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』

ダン・アニエリー『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を読みました。

我々の行動が以下に不合理であるか、実験例とともに解き明かします。
どの章も非常に興味深い。
特に印象に残ったキーワードは「相対性」です。相対的に評価しちゃうんですよね。いわゆる人事評価とか振り返ってみても本当にそうだなあと思いました。
予想外だったのは予測の効果というところ。今まで、なるべく事前に期待値を下げておくのを心がけて仕事したりしてきましたが、予測に引っ張られるとのこと。良い予測を持ってもらうことで評価も上がるようなので、ちと今まで期待値下げを考えすぎてしまっていたなあと振り返りました。いい予測を立ててもらえるように振る舞うというのもかんがえることにしよう。

今年31冊目。

富井真紀『その子の「普通」は普通じゃない: 貧困の連鎖を断ち切るために』

富井真紀『その子の「普通」は普通じゃない: 貧困の連鎖を断ち切るために』を読みました。

貧困、児童虐待・・・著者の経験が語られます。今は貧困の連鎖を断ち切る活動をされていて、それらの紹介もあります。貧困の問題を考える糸口にオススメ。

今年30冊目。
※図書館で借りた本。