2009/11に観たドキュメンタリー。28編。
ラフに雑感を記しています。
敬称略。
ベストは、
NHK NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス vol.3 しのびよる貧困 子どもを救えるか」
です。
栄養を学校給食にしか頼れない子供がいます。この現実を直視しなければなりますまい。
■NHK NHKスペシャル
○NHK NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス vol.3 しのびよる貧困 子どもを救えるか」(2009/10/4放送)
⇒骨折しているのに病院に行けない子ども、栄養を給食に頼っている子どもがいます。子どもの貧困をどうにかしなければなりません。新政権に期待します。また、番組中で指摘されますが、日本の企業の負担は低いのです。法人税だけに注目されると低くは無いのですが、企業が負担する社会保険料との合計で考えると、フランスなどと比べても日本企業の負担は低いと言えます。
○NHK NHKスペシャル「自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち」(2009/10/25放送)
⇒“スモール・ハンドレッド”と呼ばれる小型の電気自動車。メーカーが増えています。デザインもいいし、小型だし、日本で展開されれば私も買うかもしれません。メジャーな自動車メーカーを揺るがす数多くの電気自動車メーカー。その実像を追う。
しかし、知識社会とか何とか言うけれども、結局は資源を握っているところが強いのか。なんだかなー。
○NHK NHKスペシャル「魔性の難問 ~リーマン予想・天才たちの闘い~」(2009/11/15放送)
⇒リーマン予想をめぐる研究者たちの取り組みを描く。素数の並び順を解明しようとします。
■NHK ETV特集
○NHK ETV特集「作家 重松清が考える 働く人の貧困と孤立のゆくえ」(2009/11/8放送)
⇒重松清が貧困問題を考えます。孤独・孤立に陥らないこと、問題の原点はそこなのでしょう。
■NHK 追跡!AtoZ
○NHK 追跡!AtoZ「なぜ増える?“ゴミ屋敷”トラブル」(2009/11/21放送)
⇒私の身近にもゴミマンションがありますので、非常に興味深く見ました。孤独と密接に関連していそうです。人とのつながりを取り戻す取り組みが成果を出しているようです。
■NHK ワンダー×ワンダー
○NHK ワンダー×ワンダー「不思議と癒しの里山アート」(2009/11/14放送)
⇒里山で繰り広げられるアート「大地の芸術祭」をレポートします。篠原ともえは久しぶりに見たなあ。いい感じで年をとっているのではないかな。
○NHK ワンダー×ワンダー「出勤 空飛ぶ消防士 ~シベリア大火災に挑む~」(2009/11/21放送)
⇒シベリアの大火災を抑え、守る人々を描く。
■フジTV ザ・ノンフィクション
○フジTV ザ・ノンフィクション「私が小錦八十吉を愛する理由~必死の減量大作戦~」(2009/11/15放送)
⇒痩せて余った皮膚を切除する手術に立ち向かう小錦とその配偶者とを描く。夫婦の愛を感じる一編でした。
○フジTV ザ・ノンフィクション「人生の勝どき橋を渡りたい」(2009/11/22放送)
⇒勝どき橋近くの公園で格闘技の練習をするチーム・スピリットを描く。負けたっていいじゃない。
■NHK きらっといきる
○NHK きらっといきる「ぶつかったとき、そこがゴール~ 頸椎損傷(けいついそんしょう)・横山(よこやま)直生(なおき)さん」(2009/11/6放送)
○NHK きらっといきる「”稼(かせ)げる作業所(さぎょうしょ)”めざして~ 脳性(のうせい)まひ・大羽(おおば)和弘(かずひろ)さん ~」(2009/11/13放送)
○NHK きらっといきる「かっこええオヤジバンドと言(い)われたいんじゃ~ 視覚障害(しかくしょうがい)・小野山(おのやま)正昭(まさあき)さん ~」(2009/11/20放送)
■NNNドキュメント
○NNNドキュメント「書に刻み、句に託す 被爆者…終のすみかで」(2009/10/25放送)
⇒原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」で生きる人々を描く。原爆の記憶は消えません。「恋」と書にする人がいました。戦争の傷跡は、ずっと語り続けていかなければなりますまい。
○NNNドキュメント「破滅の道程 あなたのそばの覚せい剤」(2009/11/1放送)
⇒覚せい剤の恐ろしさ。
■テレビ朝日 テレメンタリー
○テレビ朝日 テレメンタリー「ふたつの命の行方~岐路に立つ小児臓器移植~」 (2009/11/2放送)
⇒海外で臓器移植を行う少年を描く。約1億8千万円かかる手術でした。臓器移植を受けるということは、臓器移植をする人(つまり死んだ人)を前提としています。そのことは忘れるべきではないでしょう。
○テレビ朝日 テレメンタリー「オバマに核廃絶を宣言させた男たち」 (2009/11/9放送)
⇒「核のない世界」が決議されました。その決議を裏で支えた米国の重鎮たちをインタビューします。シュルツはレーガン時代に核のない世界への構想があったことを強調します。ところで、核抑止は幻想です。核をいったん使えば終わりだからです。ソ連で起きたチェルノブイリの事故を見ればわかるでしょう。影響は世界に広がってしまいます。核を使った国にも直接的な影響がありうるのです。核を持つ国には「使えるものなら使いなさい」というのが一番効くのではないかと思います(極論ですが)。
■テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言
○テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言「南田洋子さん”奇跡の回復”~笑顔で迎えた最期の時間~」(2009/11/2放送)
⇒ドキュメンタリ宣言で何回か取り上げられた南田洋子さん。先日亡くなられました。ご冥福をお祈りします。南田さんの最期を追うドキュメンタリーです。
○テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリ宣言「」(2009/11/2放送)
⇒母親を持ち出して落とす。戦中の転向もそうですが、両親とかを持ち出すと日本人は弱いのです。
■テレビ朝日 生きる×2
○テレビ朝日 生きる×2「子どもに幸せ運ぶ “おくちゃん”」(2009/9/6放送)
⇒「スクールサポータ」として活躍する“おくちゃん”を描く。
○テレビ朝日 生きる×2「小さなシネマパラダイス」(2009/9/13放送)
⇒北村光男さんの営む小さなシネマパラダイス「善映館」を描く。
○テレビ朝日 生きる×2「ひとみの中の訓練士」(2009/9/20放送)
⇒中村幹さんのセラピードック育成を描く。
○テレビ朝日 生きる×2「ミーコちゃんの空」(2009/9/27放送)
⇒愛媛県今治市大浜地区でお好み焼き屋「昌万」を営む桧垣瑞穂さん。「ミーコちゃん」と呼ばれています。私の母も「ミーコちゃん」なので、妙な親しみを覚えてしまいます。それはさておき、ミーコちゃんのお店を中心とする地域のコミュニティーが描かれます。
○テレビ朝日 生きる×2「それでもわたしは歌いたい」(2009/10/4放送)
⇒ソプラノ歌手・山口久美子さん。ポストポリオと宣告されています。治療法はありません。体の麻痺と戦いながらも歌を歌い続けます。
○テレビ朝日 生きる×2「まんでがん母ちゃんの宝物」(2009/10/11放送)
⇒讃岐のことなら「まんでがん」=「全部」知っている馬場俊江さんを描く。
○テレビ朝日 生きる×2「琉球金細工・最後の職人」(2009/10/18放送)
⇒職人・又吉健次郎さんを描くのですが、決して「最後」にしてはなりますまい。女性の弟子たちがいるようです。彼女らに上手く技法を伝えていくのが課題でしょう。
○テレビ朝日 生きる×2「故郷のぬくもりを」(2009/10/25放送)
⇒創作人形作家・高橋まゆみさん。田舎に暮らす人々を表情豊かに人形にします。
○テレビ朝日 生きる×2「種を採る人」(2009/11/1放送)
⇒農家は種を採らないんですね。初めて知りました。そんな状況の中、あえて種を採る雲仙市の農家岩崎政利さんを描く。
○テレビ朝日 生きる×2「サタさんの洋風料理」(2009/11/8放送)
⇒「安全への逃避」でピュリッツアー賞を取ったカメラマン・沢田教一の配偶者・サタさんは弘前の自宅でレストランを営んでいます。サタさんと店を訪れる人々を描きます。サタさんの言葉。戦争は「破壊だけでしょー。破壊と殺し合いでしょー。」