ユン・チアン『ワイルド・スワン(下)』

ユン・チアン『ワイルド・スワン(下)』を読みました。
 

 
ちなみに、(中)で述べた周恩来についてはP.259-60に著者の評価が論じられています。
 
本著全体では、抗日戦争~国共内戦~文革までが取り上げられています。
ちなみに、(中)~(下)までは文革が中心です。文革後、著者は英国に行くので、その後の中国が取り上げられていません。パール・バック『大地』が国民党政権で終わっていたので、消化不足を感じたことがありますが、本著も文革で終わっているので、その後の中国について消化不足を感じざるを得ませんでした。第二次天安門事件については「エピローグ」でふれられているのですが、不十分でしょう。
 
とはいえ、それも無い物ねだりでありまして、抗日戦争~国共内戦~文革を取り上げたルポルタージュとしては素晴らしいと思います。ご一読をオススメします。


 

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