小幡績『リフレはヤバい』を読みました。
岩田規久男の本は何冊か読んでいたので、違う立場の本を読もうと手にとった次第です。
リフレ政策はわかりやすいものの、よくよく考えると以下のような疑問がありました。
・マネーの大量供給
⇒日銀から銀行に行った後、どのようにマネーが行き渡るのだろう?銀行が内部留保するか国際買ったりして金融市場だけウハウハになるのでは?
・インフレ期待を起こして駆け込み需要が生まれる
⇒賃金上がる前にインフレになっちゃうと逆に買わなくなるのでは?(こないだツイートした点)
⇒需要って言うけど、みんな株とかの金融資産に手をだすんじゃないの?そうすると金融バブルにつながるのでは?
本書はそのような疑問に、否定的に答えてくれるものでした。そういう点では納得する部分が多くありました。雇用・賃金増やさないと需要増えないという主張もその通りかと思います。
よくわからないのは国債価格下落の部分。
国債価格が下落すべきではないのはわかりますが、円安が国債価格下落を引き起こすというのが今ひとつ腑に落ちません。ドルベースで考えると円安で国債価格は下落するのですが、それで国内の投資家が売りに転ずるのですかね?この点がわからずじまいでした。
今年17冊目。