根井雅弘『ケインズを学ぶ』を読みました。
オススメできない本です。
”ジュニア向け”に書いたとしていますが(序)、なんでこんな内容になるのでしょう。
伝記部分はいいのですが、「有効需要の原理」の説明などを読んでも、何でケインズが革命的なのかが伝わりません。
しかも、ページ数少ないのにケインズ以降の経済学史的な記述を入れているので、フィリップス曲線も説明不十分なままに取り上げられていて、この本で初めてフィリップス曲線に出会う”ジュニア”には理解に苦しむでしょう。
参考になるところもありますが、”ジュニア向け”として考えるとダメな本です。ケインズを学びたい人も、他の本を読んだ方が得るところが多いのではないかと思います。
今年23冊目。