ジョン・P.コッター『リーダーシップ論 いま何をすべきか』

 ジョン・P.コッター『リーダーシップ論 いま何をすべきか』を読みました。
 

 
 コッターの議論の特徴は以下の2点です。
 
・リーダーシップとマネジメントとを別のものとして考える。
・リーダーシップを変革のために必要なものとして考える。
(一方、マネジメントは複雑さに対応するとします)
 
 リーダーシップとマネジメントには以下の3つの仕事があります。両者は具体的な手法が違うのです。
 
①課題の特定
 マネジメント:計画の立案と予算策定
 リーダーシップ:針路を設定
 
②課題達成を可能にする人的ネットワークの構築
 マネジメント:組織化と人材配置
 リーダーシップ:組織メンバーの心を統合
 
③実際に課題を達成させる
 マネジメント:コントロールと問題解決
 リーダーシップ:動機づけと啓発
 
 この本読んで思うのは、“マネジメントしかしてなかったなー”ということ。
 変革が必要なときにはビジョンを示してリードするリーダーシップが必要です。安定期に入ってきたらマネジメントの手法で対応する必要があります。自分が今どのフェーズにいるのかを把握し、フェーズによってとるべき手法を変えていく、というのも重要なポイントだろうと思います。
 
 人を動かすためのパワーの獲得と行使、上司のマネジメント等、有名な論文が集まっていて非常にお買い得です。オススメ。
 
 今年7冊目。


 

2 Replies to “ジョン・P.コッター『リーダーシップ論 いま何をすべきか』”

  1. いま、リーダーシップ求められる仕事をしております。
    正直大変です。こんなに大変とは!
    この本読んでみようと思ってます。

  2. 大変だよねえ。お互い、そういう年齢になっているねえ。金井寿宏『リーダーシップ入門』もオススメです。

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