吉田時善『地の塩の人-江口榛一私抄-』を読みました。
池袋サンシャインで開催されていた古本市で見つけた本。
江口榛一は「地の塩の箱」運動の創始者として有名です。駅に木の箱が置いてあり、誰でもお金を入れられ、誰でもそのお金を使うことができるという相互扶助運動でした。ついこの間まで、JR錦糸町駅の改札口にも置いてありました。いつの間にか取り去られてしまいましたが。
江口榛一、梅崎春生ら、戦後すぐの文学者たちの生活が良く伝わってくる本。江口が「地の塩の箱」運動に入り込む前までの話が中心です。そこがこの本の魅力でもあり、難でもあります。
今年92冊目。