塩沢茂『CIストーリー NTT変身の秘密』を読みました。
逓信総合博物館 監修『日本人とてれふぉん 明治・大正・昭和の電話世相史』に引き続き、通信の歴史を知ろうシリーズです。
電電公社からNTTに変わった時のCI(コーポレイト・アイデンティティ)をめぐるルポルタージュです。
ロゴの刷新(VI(ビジュアル・アイデンティティ))に始まり、MI(マインド・アイデンティティ:思考様式の変革)、BI(ビヘイビア・アイデンティティ:行動様式の変革)の取り組みが描かれています(そういう用語は使われていませんが)。いいところばかりではなく、うまくいっていないところもしっかりと描かれておりました。
しかし、NTT初代社長の真藤恒さんは、私利私欲に走らなければ(リクルート事件)、日本を代表する経営者として評価されていたかもしれませんな。本書中に紹介される発言の数々は今でも参考になると思います。
今年20冊目。