柄谷行人『世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて』を読みました。
国家を内側から解体するのは無理(国家は国家に対して存在するから)という論理でカントに注目して世界共和国への展望を語ります。
カントに至るまで長いのですが、カントに触れてからは短く終わってしまいます。うーん、中途半端な感じ。国際政治のゼミで、カントの「世界平和のために」とか大学の頃に読んで論じていたことを思い出しまた。本書はカントに至るまでがポイントなのかなあ。でもカントは政治学の分野で普通に今でも参照されているわけですし、本書の意義がよくわかりません。
今年25冊目。