米田正明『電話はなぜつながるのか』

米田正明『電話はなぜつながるのか』を読みました。
 
電話はなぜつながるのか
 
これは好著。
残念ながら、電話の仕組みをわかりやすく解説した本はほとんどありませんでした。
(たまーに専門誌に解説が載るくらいでした)
 
業界人はよくご存じの通り、企業向けIP電話サービスは広まっていません。
今までのレガシー(古い)タイプの電話(加入者電話、ISDNとも)が非常に安価であるため、IP電話サービス導入のメリットがないからです。一見するとIP電話の方が安そうなのですが、電話は相対(あいたい)で=お客様毎に個別交渉で、値引きを行うことができます。近年自由化されました。それにより、おおっぴらには言えないような驚くべき安い価格で電話サービスが提供されているのです。
従って、NTTグループはもちろんのこと、KDDIやソフトバンクも“直収電話”という形でレガシータイプの電話販売に力を入れています。
 
そういう状況下で、レガシータイプ含めた電話の仕組みを解説した本が出版されたというのは、非常に有意義なことだと思います。後輩、新入社員指導時に、電話の教育は私の悩みの種でした。いいテキストが無かったからです。今度からはこの本を紹介することにしよう。
 
ということで、オススメの一冊。
 
今年106冊目。


 

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