『華氏911』のDVDが発売されています。
私は奮発して『華氏 911 コレクターズ・エディション』を買っちゃいました。
華氏 911 コレクターズ・エディション
以前から気になっていたエンド・クレジットをチェックしてみました。
映画では確かクレジットがすべて流れた一番最後に「THIS FILM IS DEDICATED TO」が表示されたと思うのですが、DVDではクレジットの最初に表示されます。映画版とDVD版とでは違うのでしょうか。私の記憶違いかもしれませんけど。
「THIS FILM IS DEDICATED TO」を引用して訳してみると、以下のようになります。
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この映画は以下の人々に捧げられる。
マイケル・ペデルセン、ベレット・ペトリケン、そしてイラク戦争で亡くなっているフリント地域出身のすべての兵士たち。
ビル・ウィームズと2001年9月11日に亡くなった2,973人の人々。
そして、我々の行動の結果として、アフガニスタンとイラクで亡くなっている数え切れない何千人もの人々。
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”亡くなる”という表現について注記します。
2文目と4文目では「have died」が用いられています。
3文目では「died」が用いられています。
おそらく、アフガニスタンやイラクでは今も亡くなっている人々がいるわけですから、現在完了の継続として「have died」が使われているのでしょう(違ってたらご指摘を)。従って「have died」を「亡くなっている」、「died」を「亡くなった」としました。
で、注目すべきは4文目であります。
「我々の行動の結果として(as a result of our actions)」とあります。
以前述べたのですが、『華氏911』は痛烈なブッシュ批判を行っています。しかし、どこかの高みに立ってブッシュを非難しているわけではありません。ブッシュを大統領たらしめている「我々の行動(our actions)」こそ、映画において問われているところなのであります。
以前はエンド・クレジットをうろ覚えしていたので、はっきりとは言えなかったのですが、今ようやっと確認して言うことができました。