1.検察をチェックする仕組みを作るべき
三井環事件や日歯連事件が有名ですし、今回もそうですが、検察の捜査は時として疑わしいことがあります。
検察とて完璧な組織ではありませんので、間違いもあることでしょう。間違いをし得ることを認めた上で、なるべく間違いをしないようにするにはどうすればよいかを考える必要があります。答えとしてはPDCAをまわすしかありますまい。検察の捜査や起訴が妥当なのかどうか、チェックする仕組みを作るべきです。
とはいえ、検察活動への介入は避けるべきです。そこで、事後的にチェックし、チェックした結果をフィードバックするような仕組みがよいでしょう。法曹や市民やジャーナリストが参加する第三者委員会を作って、4半期ごとに検察の代表的な事件を取り上げて評価し、検察に勧告するというのがよいと思います。
#既にあったらすいません。
(2009/7/1追記)
検察審査会がありました。西松建設事件でも二階派の政治団体や会計責任者については「不起訴不当」の議決をしています。
(2009/7/3追記)
検察審査会(検審)の権限が2009/5に強化され、「起訴相当」の議決が2度続けば強制的に起訴されることになったそうです。西松建設の違法献金事件でも、検審の結果を受け、東京地検特捜部が元社長の追起訴に踏み切っています。
私が大学で学んだときにも、実のところ有罪無罪は、検察官が起訴するかしないかで決まっていると、刑事訴訟法で有名な田宮裕教授より教わった記憶があります。木村拓哉が主演したHEROでも、検察官(キムタク)が起訴するしないを決めていたシーンが印象的でした。検察官を相対化する意味でも検察審査会(検審)の存在は重要だと思います。
2.民主党党首の交代を
いい機会なので、小沢さんには降りてもらいたいところ。やはりここは市民運動出身の菅直人氏あたりで。もう女性問題は許してあげてもいいでしょう。ここらへんは前も言いましたな。
3.政治離れを避けて政権交代を
今回の事件が元となって政治不信が広がり、政治離れに繋がり、衆院選あったにしても投票率が下がり、組織票持つ公明党が相対的に強くなって・・・やっぱり自公政権続く。というのはなんとも避けたいシナリオです。
私は政権交代を実現するべきだと考えております(「政党再編への第一歩として暫定的な政権交代を」)。そのためにも、野党が先頭となって政治とカネの問題に取り組み、有権者の信頼を取り戻すべき。民主党が渦中にあって動けないのであれば、社民党あたりが政治資金規正の法律案なり出すべきです。