高杉良『管理職の本分』を読みました。
私もいよいよ管理職になります。いろいろと本は読んで来たのですが、管理職に関する小説も読んでみようと考えて手に取った本です。
外資企業への身売りが行われる中での、管理職たちの行動を描いた小説であります。いわゆる課長本・マネージャ本にはあまり無い管理職の姿がそこにあると思います。自身の身を削ってでも上申する。正しいことを追求する。本書で描かれる方々のようにはいかないと思いますが、この点は是非意識に留めておきたい。というか、個人的には、はっきり言ってこの先の昇進はまあ無いので、であれば思う存分やってやりゃあいいじゃないかと思うわけであります。
本書は最後が少し評論っぽいですけど、小泉・竹中ラインすなわち「新自由主義」への批判が繰り広げられ、溜飲を下げる思いでした。
マネージャ・管理職に関する本は更にいろいろと読み込んでおいて、役立てることにしよう。
今年9冊目。