中村淳彦『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』

中村淳彦『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』を読みました。

暗鬱たる気分になります。

何がって、貧困もそうですが、Web雑誌記事のときにコメント欄に誹謗中傷がたくさん寄せられたということでした。日本の思想というか倫理って、ずばり「自己責任論」ですよね。変えたいなあ。

あと、若い人々を苦しめているのは私の世代であるということも・・・。

本書では奨学金の返済に苦しむ人も出てきます。参考までに、日本学生支援機構(JASSO)のHPを見たところ、新しい給付型の奨学金が2020年4月から始まると書かれていました。制度の改善は今後も進めていただきたいところ。JASSOは「奨学金事業への理解を深めていただくために」という文書を作っていて、読んでみました。貸与学生の割合は、平成16年度には4.38人に1人だったのですが、平成29年度には2.69人に1人になっています。確かに「重要な社会インフラ(p.9)」ではありますが、貸与学生が増えているというのは大いに気になるところです。

できることはないか考えます。

今年8冊目。
※図書館で借りた本。

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