吉本佳生『金融広告を読め』

吉本佳生『金融広告を読め』を読みました。
 
金融広告を読め
 
昨今よく見られる金融広告を取り上げ、簡単にダマされることのないような”読み方”を解説しています。
リスクとリターンの考え方や、国債価格とクーポン金利の関係など、金融広告を読む前提となる知識についてもわかりやすく解説されています。
 
これまた好著なのですが、強いて難を挙げるとすると、手数料や信託報酬などのコストの面から投資信託について否定的なことでしょうか。確かにコストには注意が必要なのですが、低予算の積み立てで「ドル・コスト平均法」を活用しながら投資を行うことができるというメリット等が触れられていません。
 
・・・
 
ま、しかしながら、よくよく考えると、投資は預貯金を基本とし、しばらく使わない一部の余裕資金を個人向け国債(変動10年)に回すというのもアリな気がします。預貯金利率と個人向け国債の変動金利でインフレにも対応できますし、本書にもあるように外貨運用は不要ですし。
経済や金融の仕組みを理解するのが難しいといった向きにはそれでいいと思います。
 
今年5冊目。


 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *