ソン・ウォンピョン『三十の反撃』

ソン・ウォンピョン『三十の反撃』を読みました。

間違っていることを間違っていると言う。それだけで少し世の中は変わる。そんなメッセージがありました。
そうだと思います。難しい場面もありますけど。
普通の人の物語です。韓国が舞台ですが、共感を持って読めると思います。

今年9冊目。
※図書館で借りた本

西村京太郎『夜の終わり』

西村京太郎『夜の終わり』を読みました。

引っ越しして初めて借りた本は西村京太郎となりました。
先日亡くなられました。
湯河原で写真を撮ってくださったのが非常にいい思い出となりました。サイン本は宝物にします。

時代を切り取るような短編集でした。今後も西村京太郎作品は読んでいこう。

今年8冊目。
※図書館で借りた本

紅野謙介(編)『黒島伝治作品集』

黒島伝治『黒島伝治作品集』を読みました。

よくぞ出してくれた岩波文庫!
小豆島出身の友人がいて前に行ったことがあるものですから、小豆島出身作家には注目しておりました。黒島伝治はその中の一人。

短編とエッセイが収められております。シベリアを舞台にした戦争小説はぜひ今こそ読み返されねばなりますまい。
結構今って戦争が近づいているのではないかと思うのですよね。戦争について考えるに必須な一冊。戦争を「犬喧嘩のようなもの」とする「戦争について」というエッセイも収められています。

今年48冊目。

シモーヌ・ド・ボーヴォワール『離れがたき二人』

シモーヌ・ド・ボーヴォワール『離れがたき二人』を読みました。

生前未発表で最近刊行された小説です。

時代の抑圧、そして唐突に来る終焉。

訳者あとがきにもありますが、今から見ると変な道徳規範です。女性は男性との外出が厳しく規制されている中で、猛スピードの車の運転は問題にはなりません。
でもそれは当時動かしがたい規範だったはず。でも後から見るとへんてこりん。そういうのが規範であって、今の我々も後から見るとへんてこりんな規範の中にいて、見えていないのかもしれません。そしてその現代の規範の中に苦しんでいる人の姿も見えていないのかもしれません。

というようなことを考えさせられる一遍で、おすすめです。

今年44冊目。
※図書館で借りた本。

川上未映子『夏物語』

川上未映子『夏物語』を読みました。

原因不明の右腕上腕部痛があったのとコロナ禍で、休みでありながらも出歩くことができない中、読んだ一冊。

2部構成なのですが、第1部と第2部でだいぶ違っており、違和感が。後で調べったところ第一部は別の作品のリライトのようでした。

以下内容に触れます。

第2部で善百合子という登場人物のの対話を経て、産む産まないに関して、どのような結論を主人公が出すのかと思ったのですが・・・かなり拍子抜けしてしまいました。彼女との間に線を引いて終わってしまったように見えました。対決もなければ、結局抱きしめることもなく。
あとそもそも夏子の、産みたい、会いたい、という気持ちについていけませんでした。結構唐突に出てきたようにも思います。

疑問を感じる一遍となりました。

今年41冊目。
※図書館で借りた本

安河内哲也『バレンタイン学園殺人日記』

安河内哲也『バレンタイン学園殺人日記』を読みました。

英文ライトノベル。ベタベタな展開が逆に爽快。
小説の英語なので、単語でわからないところがありましたが、欄外の単語帳ですぐに意味がわかるのもいいですね。無論、意味わからないでも読み進めて意味を類推する必要があるので、単語帳を見るのはそのページを読み終えてからにしました。

オススメです。
最近の高校生はこういう教材があって恵まれているなあ。

今年19冊目。
※Kindle Unlimited

若月ルナ+高田智子『はじめての英語ライトノベル 異世界に転生したら伝説の少女だった件』

若月ルナ+高田智子『はじめての英語ライトノベル 異世界に転生したら伝説の少女だった件』を読みました。

面白かった!
NHKの2019年度「基礎英語2」の小説化だそうな。
構文は簡単なのですが、なにぶんファンタジー小説なので、見たことない単語がいくつも出てきて、勉強にもなりました。多読で英語になれるのにいいと思います。中高生向けかもしれませんが、大人も楽しめます。英語のファンタジー小説へいくつか読んでみようかなあ。

今年16冊目。

パトリシア・コーンウェル『検屍官』

パトリシア・コーンウェル『検屍官』を読みました。

途中までものすごーく面白いのですが、犯人がエーっていう感じで結構残念に終わってしまいます。
あの特徴であの犯人ならもっと早くに見つけっていそうだし・・・。
期待した分、ちょっと期待はずれになってしまいました。

今年91冊目。