京極夏彦『姑獲鳥の夏』

京極夏彦『姑獲鳥の夏』を読みました。
 

姑獲鳥の夏

 
昨日の19時から読み始め、お風呂休憩は挟んだものの、本日3時まで読みっぱなしでした。
 
いやー、これが京極夏彦ですか(初京極作品←遅すぎ)。
本当にすごい小説。生きていてよかった。いや、ほんとに。
この本に出会えたことに感謝します。

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ローレンス・トリート『絵解き5分間ミステリー』

ローレンス・トリート『絵解き5分間ミステリー』を読みました。
 
タイトルの通り、絵を元に謎を解いていく本です。
絵の説明があって、絵があって、その後質問に答えていきます。
”5分間ミステリーシリーズ”は多く出ていますが、絵を元に謎解きをするのはこの本が初めてでありましょう。
 
非常に面白い本でありますが、難点もあります。
 
1.絵が見づらいときがある
 文庫本なので、見開きにしたときに、ページとページの間が非常に見づらくなってしまいます。設問によっては、間になっている部分にヒントがあるものもありますので、不便さを感じました。
(本を作るときに余白を多めにするなど、配慮がほしかったと思います)
 
2.米国 or ヨーロッパの風俗を知っている必要がある
 作者がニューヨーク生まれでパリにて執筆活動を始めた人らしいので、米国やヨーロッパの風俗を知っていないと解けない設問がいくつかありました。ま、これは風俗の勉強になるということで、ポジティブにとらえましょう。
 
ともあれ、オススメしておきます。

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皆川博子『死の泉』

皆川博子『死の泉』を読みました。
 

死の泉 ハヤカワ文庫JA

 
第二次大戦中~後のドイツが舞台の小説。
ネタバレ避けるためタンパクに紹介しますが、前半の盛り上がりを後半で捉え切れていない小説だと思いました。前半かなり期待するのですが・・・後半”あれれ・・・”となってしまいます。イマイチでした。

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森博嗣『Φは壊れたね』

森博嗣『Φは壊れたね』を読みました。
 


Φは壊れたね

 
新シリーズ開始の第一作目ということで、読んでみました。以前から森博嗣作品を読んでいる人には楽しく読めると思います。森博嗣作品はキャラに特徴があります。奇人変人が多い。シリーズの第一作として、そのようなキャラ紹介/人間関係紹介に力が入っている感じでした。
 
ややネタバレですが、帯にも書いてあることなので、ここで触れちゃいますと、西之園萌絵が大学院博士課程に在学していることになってます(D2)。それでもって、大学が舞台なので、基本的に彼女は”先輩”なのです。これが以前のシリーズと違うところ。キャラが変わってます。おねーさんキャラになっております。彼女がどういう役割を果たしていくのかは今後期待ですね。
 
しかし、ミステリーとしてはイマイチかと。
犯人もすぐわかってしまいました(私にしては珍しい)。
ま、次回作に期待ということで。

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