高畑勲『君が戦争を欲しないならば』

高畑勲『君が戦争を欲しないならば』を読みました。

空襲経験を語る前半と、戦争と平和について語る後半からなります。後半において、日本における「ずるずる体質」、そしてそれと表裏一体な「責任を取らない体質」が指摘されます。
ずるずる行く日本において、歯止めとしての9条は私も必要だと思います。もう解釈改憲してしまっているなか、9条無くしたら、とことん”ずるずる”行くと思うからです。
反対勢力なく、大勢に従い、寄りかかり、ずるずると進めていく。決断をもって次に移れない・・・今も昔も変わっていないように思えます。
岩波ブックレットなので短いですが、貴重な一冊。

今年29冊目。
※Kindle Unlimited

Don Farrell “Saipan A Brief History”

Don Farrell “Saipan A Brief History”を読みました。

サイパンの歴史書です。もともとはサイパンの「アメリカンメモリアルパーク」のビジターセンターーで買った本です。Kindle本だと辞書がすぐに引けて楽なんだけどなあ・・・と思って探したらなんとKindleにあったんですよね。しかもKindle Unlimited(買わなくてよかったか・・・)。
洋書ですが、難しい表現もなく、Kindleで辞書弾きながらであればどんどん読めると思います。写真が豊富なのも良い点。現代史についても書いてあります。やっぱり経済的に厳しいんですね。先日サイパンに行った時も強く感じた点です。一個人でできることは少ないですが、サイパンについては本を読み、学び、そしてまた行きたいと思います。

今年25冊目。

小泉悠『ウクライナ戦争』

小泉悠『ウクライナ戦争』を読みました。

歴史的な観点ではなく、まさに最近の動きからウクライナ戦争を解説した一冊。勉強になりました。
ロシアの主張に無理があることも改めて確認できました。
でも、勇ましく終わるのではなく、和平にどうつなげるのか、現実論を論じてほしかったと思います。たくさんの人が死んでいる以上、まず止める、というのも重要なことだと思っているからです。この点は残念。

今年14冊目。
※図書館で借りた本

エーリヒ・ケストナー+ヴァルター・トリアー『動物会議』

エーリヒ・ケストナー+ヴァルター・トリアー『動物会議』を読みました。

新聞で紹介されていたので手にとった絵本。

子どもたちを守るべく、動物たちが集まって会議して、“おえらいさんたち”を動かすという痛快な一冊。
しかし、実は自分は“おえらいさんたち”になってしまっているのではないかと、読んだ後に唸ってしまいました。

今年36冊目。
※図書館で借りた本。

ロマナ・ロマニーシン+アンドリー・レシヴ『戦争が町にやってくる』

ロマナ・ロマニーシン+アンドリー・レシヴ『戦争が町にやってくる』を読みました。

うーん、絵本とはいえ、この戦争の捉え方はどうかなあと思ってしまいました。
災難みたいな戦争。そうではなくて、戦争は人為、というのは絵本といえども捨ててはならない視点じゃないかなあと思った次第。

今年35冊目。
※図書館で借りた本。