朝6時起床。身支度を整える。
翌日の打ち合わせのため、ラボ試験後はオフィスに戻って仕事をしなければならない。シャツとスーツ(パンツ)を着用する。ラボは寒いので、スーツのジャケットも持っていくことにする。
メモはEvernoteを使っている。自宅からラボのある新宿までの電車内で、Evernoteに書きためたメモを読み直す。勉強はしたはずだ。しかしラボ試験で怖いのが「題意の読み違い」である。問題は全て英語だし、油断は禁物である。
新宿到着。新宿三井ビルが会場である。ラボ試験の都度、地下のドトールで朝食を取り、そこで最終確認をする。今回もドトールに行ってモーニングセットをオーダー。食事後に勉強しようとしたのだが・・・お腹の調子が悪い。ト・トイレ・・・。店を出て、トイレに駆け込む。
トイレ後、最終確認の勉強をどこでしようか悩んだのだが、ドトール前にベンチがある。そこでEvernoteを再びチェック。
8時5分前になった。少々早いが、ラボ会場のフロアまで行って、トイレに行こう(またかよ)。
エレベータに乗って、はたと思う。「あれ?ラボ会場って何階だっけ?」かれこれ計5回目なので、ラボ会場のフロアぐらい覚えているだろうと思っていたが、すっかりと忘れていた。11階に行く・・・違う、9階に行く・・・違う、8階に行く・・・ビンゴ!
試験前にかなりあわててしまった。しかし、ここであわてたのが良かったのかもしれない。試験で緊張するココロをここでかなり落ち着かせることができた。
トイレに行って、いよいよラボ会場へ。
行ってびっくり。試験受けるのは私だけであった。マイペースで準備できる。試験説明のドキュメントをじっくり読んで、直前にトイレに行って、お茶を買ったりして、十分に準備したところで、ラボ試験スタート。
試験はトラブルシューティングセクションとコンフィギュレーションセクションに分けられている。
はじめの2時間でトラブルシューティングをこなす。
トラブルシューティングのポイントは「題意を読み違えないようにする」ことだ。トラブルシュートしたところで、問題文の指示と違ったことをしてしまってはポイントをゲットできないのだ。試験は緊張するし、あわてもする。しかも問題文は英語だ。題意の読み違えは容易に起こりうるのである。あわてず、何度も問題を読み直し、トラブルシュートを行っていく。基本はレイヤー2から。sh ip int brie / sh frame map などのコマンドを駆使していく。
問題の題意がイマイチつかみきれない問題もある。限られた情報の中で判断が必要である。トラブルシューティングの問題の中で、私はある判断をした・・・。守秘義務の関係で明かせないが、かなり微妙な判断であった。
2時間過ぎると自動的にコンフィギュレーションセクションに移る。
ラボ会場では紙と筆記用具が用意されている。赤ボールペンで紙に以下のように書きつけた。
「トラブルシューティングをふりかえるなふりかえるなふりかえるな」
6時間にわたってルータやスイッチの設定をしなければならない。集中力の継続が合格への鍵となる。設定しているさなかに「あー、トラブルシューティングのあの問題は間違ったなー」等と考えるのは設定ミスにつながることになる。トラブルシューティングをすっかり忘れること。コンフィギュレーションセクションのポイントだと考えている。
ひたすら設定。途中でお昼休憩である。試験官(プロクタ)が話しかけてくる。たわいもない話をする。もちろん英語。お昼も試験のことを考えている。休憩なのでリラックスしなければならないが、試験のことも考えなければならない。具体的には午後どのように試験問題に取り組むか、時間配分を考えた。午前かなりいいペースだったので、午後もペースを上げて、とりあえず全ての問題を解き終え、チェックに時間をかける作戦で行くことにする。
午後。試験再開。よいペースで進み、2時間残して全問題を解き終えた。ここからのチェックが合否を分ける。確認コマンドを駆使し、問題文とにらめっこで確認していく。sh ip ospf int brie / sh ip ospf nei / sh ip eigrp int / sh ip eigrp nei / sh ip bgp sum / sh ip ro / sh ip bgpなどなどのコマンド打ちまくり。確認コマンドで確認した後も、sh runでコンフィグを確認する。ある問題で必須となる設定の入れ忘れを発見・・・危ない危ない。また、ある問題では題意の取り違いを発見。設定を修正する。不明点は試験官(プロクタ)に確認。これまた英語のやり取りだ。
そんなこんなであっという間に時間が過ぎていく。あらかた出来たが、2問ほど怪しい問題が残ってしまった。CCIEラボ試験は8割以上取らないと合格できない。2問はなかなかに致命的である。しかし、残り時間は数分。この設定で間違いないと自分に言い聞かせ、コンフィグの保存をしっかりと行う。深呼吸する。目を閉じる。試験終了の声が聞こえてきた。
くたくたのへろへろであったが、仕事のためにオフィスに戻る。まだ同僚や部下は残っていたが、ラボの話はせずに仕事のやり取りを少しする。基本的に残業ナシの日だったため、みんな帰って残りの数人とともに仕事をする。くたくたなので仕事の進捗も上がらなかったが、明日までにやらなければならないことがあったので、仕事をしないわけにもいかない。やれやれ・・・とメールを片づけつつ、資料を作成していく。
時刻にして確かPM7時前。PM6時半過ぎだったか、試験結果をWebで見ろと書かれたCiscoからのメールが届く。連絡来るのが早すぎる。試験終了がPM5時くらいだったから、1~2時間くらいしか経っていないではないか・・・。あまりに出来が悪かったので採点が早く終わったのか・・・ショックで落ち込む。が、逃げてはいけない。試験結果を見なくては。Webサイトを開く。ログインID・パスワードを入力してCiscoサイトを開く。試験結果ページを開くには別のIDとCCIE筆記試験情報の入力が必要である。入力し、試験結果ページを開く。ページの真ん中から下にかけて試験結果が表示されているハズだ。ページをスクロールすると、
「Pass」
の文字が現れた・・・。
やったーーーーーー。
しばし騒ぐ。周りの人間も喜んでくれた。ありがとうありがとう。ラボ試験を支えてくれた人たちに連絡。仕事を続けたが、一日ラボ試験した後の仕事はつらい。さすがに頭が痛くなってきた。翌日の打ち合わせ準備を終え、帰宅。疲れがどっと押し寄せる。家に帰ってビールで祝杯。疲れがどっと押し寄せる。ベッドにばたーんと倒れ込む。お風呂は明日の朝でいいや・・・。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・という感じでございました。どなたかの参考になればとCCIE受験記・CCIE合格体験記として書いておきます。
すごいすごーい。問題文は英語なのね。内容もとても難しそうだね。
事前の勉強がとても大変だったのではないかと思います。
おめでとう、そしてお疲れ様。
合格おめでとうございます!!
私も来月受験します。
とても参考になりました。
非常に良いイメトレができます。
(げんかついで、ドトール使わせてもらいますね!)
ありがとうございます。