K・ブランチャード/S・ジョンソン『1分間マネジャー 何を示し、どう褒め、どう叱るか!』を読みました。
金井寿宏『リーダーシップ入門』で紹介されていた本。ハーシーとブランチャードのSL理論はよく知られていますが、そのブランチャードがS・ジョンソンと一緒に書いた実践書。
この本の基本的な考え方はP.25にあります。
「気分のよい部下は、よい成果を生む。」
経営学的に言えば組織行動論(Organizational Behavior: OB)の考え方です。経営の世界では、戦略にマッチした組織を作って、報奨制度を定めて・・・と“仕組み”を作って人を動かそうとします。しかしそれだけでは不十分なのです。人は“仕組み”だけで動くのではありません。言葉や行動で働きかけられることによっても人は動くのです。これが組織行動論の立場。その立場に立って、本書も書かれているんだと思います。
一分間マネジャーには3つのノウハウがあります。
・一分間目標設定
・一分間賞賛法
・一分間叱責法
の3つ。この3つを行うことで、効果的なマネジメントができるとします。
物語調で分かりやすく、実践もしやすいと思います。オススメ。
今年13冊目。