鋸山に行く その1

 昨日、鋸山(のこぎりやま)に両親と出かけてきました。
 
 数年前、英会話教室に通っていたときに先生(英国人)となぜか大仏の話になりまして、
 
 先生「日本で一番大きな大仏を知っているか」
 私 「奈良じゃないの?」
 先生「いや違う。千葉の鋸山の大仏だ」
 私 「なんだそれは」
 先生「鋸山を知らないのかー!!」
 
 というやり取りがありました。それ以来、ずっと気になっていたのです。やっと行くことができました。
 
 場所はこちら。Googleマップより。
 
 
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 分かりやすいな。今度から地図を付けよう。

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水口礼治『「大衆」の社会心理学 非組織社会の人間行動』

 水口礼治『「大衆」の社会心理学 非組織社会の人間行動』を読みました。
 
 
 
 大学生の時の教科書です。大学1年以来の再読。
 組織されていない「非組織社会」の人間行動が論じられています。大衆現象を把握しておくことは重要だと思います。本書は「群集の心理」「流言の心理」の部分が充実していて、色々な例が載っています。この部分を読むだけでも興味ぶかい。「文化とパーソナリティ」ではミードですかね。ミードがニューギニアの未開社会の観察を行う中で明らかになった通り、男女の役割分担などはそれぞれの社会の文化を基礎にして分化してきたものです。生物学的遺伝的な要因に支配されたものではないのです。
 
 今年2冊目。

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エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

 エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』を読みました。
 
 
 
 大学1年生の時以来の再読かな。
 
 中世の社会が幕を閉じていく中で、近代人は「個人」として、経済的・政治的な束縛からの自由を手に入れました。自由を手に入れる一方で、安定感や帰属意識が失われていきます。個人が孤独感・無力感にさいなまれ、孤立する中で、「自由からの逃走」が始ります。「権威主義」に走って強力な指導者へ隷属したり(ファシスト国家)、他人の意見を受け入れるのみで自分自身であることをやめる「機械的画一性」のもとで暮らしていったりすることで(民主主義国家)、自由から逃げていくのです。
 では、そのような「自由からの逃走」にならないような自由はどのように成り立つのでしょうか。
 
 「個人が独立した自我として存在しながら、しかも孤独ではなく、世界や他人や自然と結びあっているような、積極的な自由の状態があるのだろうか」(p.283)
 
 フロムは以下のように答えています。
 
 「積極的な自由は全的統一的なパースナリティの自発的な行為のうちに存する」(p.284)※
 
 自発的な行為こそ人を外界に新しく結びつけるものだからです。芸術家や小さな子供たちの自発性、風景を新鮮に自発的に知覚するときの瞬間、愛、創造的な仕事などが具体例として挙げられています。物質的な基盤は資本主義によって創りだされました。いまや隷属から解き放たれるよう、個人が積極的な自由を行使すべき時なのです。
 
 というのが主旨。具体的に社会をどうしていくのかについては議論の余地が多くあるところでしょう。思うに、「機械的画一化」の波にさらされている現状はやすやすとは変えようがないでしょう。色々なものや情報が日々与えられ続けておりますし。しかし例えば、与えられるものや情報を、改めて自分の眼で選び直していくとか、ものや情報の中身を自分で考え直してみるとか、徐々に行動していくことは可能であるはずです。また「権威主義」に対しては疑いのまなざしを向けていくことにつきます。個人を依存させようとする何か。フロムは「魔術的な助け手」と言っていますが、神とか国家とか一つの原理とか、色々な形で現れうる「魔術的な助け手」に批判的な態度を取っていくことが必要でしょう。日々のそうした行為こそ、ファシズムへの…というと大げさですがあえて言い続けましょう、ファシズムへの防波堤になるんだと思います。
 
 あと最後に注意しておくべき点は、本書は社会心理学的な見地から心理的な問題を追及したものでありますが、
 
 「しかしナチズムの勃興と勝利に関する現象全体を分析しようとすれば、心理的条件とともに、とくに経済的政治的諸条件を取り扱わなければならない」(p.240)
 
 と書いてあります。また、今後の展望を語る箇所においては、
 
 「われわれはより新しいデモクラシーの原理、すなわちどのような人間も飢えにひんしてはならないこと、社会がそのすべての成員に責任をもたなければならないこと、またどのような人間も失業や飢餓の恐怖によって服従へとおびやかされたり、人間の誇りを失ったりしてはならないという原理を危険にさらしてはならない」(p.298)
 
 と述べられています。この点に注意が必要です。本書付録「性格と社会過程」を踏まえ、日高六郎が「訳者あとがき」で歴史を動かす要因を3つにまとめていますが、
 
 ・社会経済的なもの(マルクス)
 ・イデオロギー的なもの(ウェーバー)
 ・社会的性格(フロム)
 
 という3つの視点を持っておく必要があります。大学のころを思い出すに、フロムとかを浅はかに読んでしまうと、社会心理学的な観点のみ(しかも知ったかぶり)で議論してしまったりする傾向があります。注意が必要です。
 
 今年1冊目。
 
 ※原文は傍点。ここではアンダーラインにしました。

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Sun VirtualBoxを使ってみた

 この本読むときにコマンド確認したくなって、Linux環境が必要になりました。
 VMWare Playerを使おうと思ったのですが、ダウンロード時に会社の情報を入力させられたりしてめんどくさいこと甚だしい。ということで、Sun VirtualBoxに宗旨替えしてみました。
 
 Sun VirtualBox
 
 VMを簡単に作れるので、個人の趣味ベースではVMWare PlayerよりもSun VirtualBoxの方がいいかもしれません。
 何回か失敗しながらも、Fedora 12とOpenSolarisをインストールすることができました。時間があればインストール方法を共有します。
 
 これで色々と遊べそうだな。

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私の本棚(厳選)(Ver.4.0)

私の本棚(厳選)です。テーマ毎に厳選に次ぐ厳選。
 
大学時代にお世話になった方が、“自分でブックリストは作るといいよー”と言っていたのを思い出し、ちょこちょこと作っています。
 
IT関連、沖縄、経営関連は別(予定)。
リンク張ってないのはブログで紹介してないもの。
本の整理しながら作っていくので、完成はいつになることやら。
 
Ver.1.0(作成日は忘れたー)
Ver.2.0(2008/04/01)
Ver.3.0(2008/12/31)
Ver.4.0(2009/12/31)
 ・「考える・書く」カテゴリを追加。
 ・「経済」カテゴリ追加(「経済史」カテゴリをマージ)。
 ・以下を追加。
  野村訓編『レンズの向こうに自分が見える』(岩波ジュニア新書)
  山田ズーニー 『伝わる・揺さぶる!文章を書く』 (文春新書)
  本多勝一 『中学生からの作文技術』 (朝日新聞社)
  浜矩子『グローバル恐慌-金融暴走時代の果てに』(岩波新書)
  岡部直明『ベーシック日本経済入門』(日本経済新聞)
  栗原彬/五十嵐暁郎編『高畠通敏集』(岩波書店)
  『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』(白水社)

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私の本棚(2009年)

私の本棚。2009年。
112冊かな。
 
2009年に読んだベスト本は以下の通りです。
種別ごとに書きます。
 
■新書
(ベスト)
野村訓編『レンズの向こうに自分が見える』
 
(次点)
山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
浜矩子『グローバル恐慌-金融暴走時代の果てに』
岡部直明『ベーシック日本経済入門』
 
(総評)
図書館でたまたま見つけたのが、野村訓編『レンズの向こうに自分が見える』。こんな名著があるとは知らなかったなあ。若い人にこそオススメします。
 
■単行本
(ベスト)
栗原彬/五十嵐暁郎編『高畠通敏集(5)政治学のフィールド・ワーク』
 
(次点)
『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』
ジョン・P.コッター『リーダーシップ論 いま何をすべきか』
中島岳志『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』
 
(総評)
ベストは当然ながら栗原彬/五十嵐暁郎編『高畠通敏集』です。未だ栗原彬/五十嵐暁郎編『高畠通敏集(5)政治学のフィールド・ワーク』しか読んでないけど、今年全五巻が刊行されました。師匠の本はオススメしておかねばなりますまい。
『ベルリン終戦日記 ある女性の記録』も良かった。
 
 
■小説
(ベスト)
田中芳樹『銀河英雄伝説外伝』
 
(次点)
天童荒太『包帯クラブ』
石田衣良『骨音 池袋ウエストゲートパーク3』田山花袋『東京の三十年』
 
(総評)
小説をあまり読まなかったなあ。いかんなあ。
ベストは外伝が文庫で出そろった田中芳樹『銀河英雄伝説外伝』にしました。
 
いい本たくさん読めてよかったよかった。

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