ヘンリ・ジェームズ『ねじの回転 デイジー・ミラー』

ヘンリ・ジェームズ『ねじの回転 デイジー・ミラー』を読みました。
 

 
アーザル・ナフィーシー 『テヘランでロリータを読む』 白水社に取り上げられていた本を読んでみる企画第一弾。
 
「ねじの回転」と「デイジー・ミラー」という二編が収録されています。
 
「デイジー・ミラー」はナフィーシーがイランの学生達に読ませた理由がよくわかる一編。米国と欧州の文化の狭間でデイジーは生き、死んでいきます。
 
「ねじの回転」は幽霊譚として面白い。いろいろと解釈があるようですが(本の解説参照のこと)。
 
行方昭夫の訳も非常によいです。オススメ。
 
今年7冊目。

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餃子

餃子作りました。
 
餃子20070113

 
焼き色付けすぎましたが、おいしかった。
 
今回は出来合の餃子を焼くだけでごまかしてしまいました。
餡を作るのは大変ですからねえ・・・。ま、おいしくいただけました。

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歯医者

今日は歯医者に行きました。
 
おとといくらいから、冷たい水が歯に急に凍みるようになったためです。
で、検査・・・お医者さん曰く「知覚過敏ですね」。
 
おー、知覚過敏か。そんなものになる年齢になってしまったのか。
とりあえず経過観察となりました。
帰りに知覚過敏に効果がありそうな歯磨き粉を購入して帰宅。
 
しかし、経過観察だと今後も凍み続けるなあ。結構痛いんですよね。困ったなあ。

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津島佑子『火の山―山猿記(上)(下)』

津島佑子『火の山―山猿記(上)(下)』を読みました。
 

 

 
このような素晴らしい小説に出会えるなんて、生きていて良かった。
 
甲府に生まれ育った一族の戦前~戦中~戦後を描く。
一族で敗戦後に米国に渡った勇太郎という人の手記なのですが、物語が進むにつれ、勇太郎のペンを奪うかのようにして語り手が勇太郎の姉達に変わっていきます。また、その手記も勇太郎のオリジナルそのものではなく、勇太郎の孫であるパトリスの注釈や子供である由紀子による補足が行われています。語り手の複数性がこの小説のおもしろさであります。
また、過去の話・現在の話、実際に起きたこと・空想が入り乱れながら、話は進んでいきます。読んでいるうちに、ややをもすると混乱してしまいますが、それもまたこの小説を読むことのおもしろさでありましょう。
 
そして注目すべきは出産の喜びであります。
 
勇太郎の姉、桜子は結核に冒されたために、子供を産むか堕ろすかの選択を迫られます。彼女は迷わずに生むことを選びます。その場面で女達は言います。
 
「<子どもが産める! それで自分が死んだってうれしい! 生まれた子供が死んだってうれしい!>」(下,p.361)
 
生まれた子供の片眼は青く光っており、命の危険や眼の障害の可能性がありました。それを知った桜子は言います。
 
「へえ、そうなの。自分の眼でみてみたいなあ! サファイアみたいな眼なんて、すてきじゃん。いちどでいいから、みせてくんないかなあ。」(下,p.371)
 
※桜子は結核に罹っているため、子供と会うことはできない。そのため「みてみたい」と言うことになる。
 
長男を早くに喪った津島佑子がこのように書けるようになるまでは長い道のりがあったのではないかと思います。
母親の喜びと共に子供は生まれてくる。そのことはおそらく子供が育って大人になった後においても、彼・彼女を支える一つのよすがとなることでしょう。
 
この本はブックオフで見つけて、この作者の本は読んだことないし、とりあえず読んでみるか、ということで購入したものです。
こんな素晴らしい小説だったとは!本との出会いというのも本当に偶然であります。
(おー、シャレになった)
 
今年5,6冊目。

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生ハムピザ

生ハムピザ作りました。
 
生ハムピザ20070106

 
ピザ生地をこねて、ホットプレートに広げて、焼く。
裏返して、トマトソースたっぷり、ピザたっぷりかけて、その上に生ハムを置いて、焼く。
 
超うまかった。安上がりだし。
ワインと合うねえ。また作ろう。

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W-ZERO[es]にインストールしたソフト

以下のとおり。
URLは参考にしたサイト。
 
ぽけギコ
http://www.willcom-fan.com/wzero3/entries/memn0ck/000092/
 
GSFinder+
http://www.willcom-fan.com/wzero3/entries/kzou/000068/
 
〇号テキストエディタ
http://www.fermes-soft.com/zhe_download.htm
 
MZ3 -Mixi for ZERO3-
http://www.takke.jp/soft/MZ3/
 
以下はソフトではなく設定変更です。
 
Operaの設定変更
http://dawnpurple.blog25.fc2.com/blog-entry-421.html
http://d.hatena.ne.jp/mat46/20060730#p1
 
おかげさまで、だいぶ使いやすくなりました。

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アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』

アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』を読みました。
 

 
イランの女性たちの声が生き生きと伝わってきます。
小説を読むことと生きること。その密接な繋がりに改めて気づかされます。
 
この本は超オススメです。
あと、今まで米国文学を読んでいなかったなあと反省。オースティンから読んでみることにしようと思った次第。
 
今年4冊目。

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中根千枝『タテ社会の人間関係―単一社会の理論』

中根千枝『タテ社会の人間関係―単一社会の理論』を読みました。
 

 
資格と場、タテとヨコという概念で日本を含む単一社会を分析したベストセラー。
大学一年のときに読んだかな。帰郷したときに持ち帰ってきて再読しました。
 
“場”(一定の地域や所属機関等を指す)を強調した社会集団のあり方が分析されています。自分を社会的に位置づける場合に、“○○会社の者です”といった言い方をすることを考えると理解しやすいでしょう。
・・・読んでみて、内容をすっかりと忘れていることに気づきました。マズイですな。大学時代に読んだ本はイチから再読しないといけないのかも。
 
今年3冊目。

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