やなせたかし『ぼくは戦争は大きらい』

やなせたかし『ぼくは戦争は大きらい』を読みました。
 

 
「アンパンマン」作者のやなせたかしさんの戦争経験を取材し構成された本。
 
アンパンマンが自分の顔を差し出してアンパンを食べさせる、というのは戦争の時の飢えに苦しんだ経験から生まれたものだったのですね。
 
アンパンマンの中で描こうとしていたことが最後に書いてありました。
 
・分け与えることで飢えはなくせる
・嫌な相手とでも一緒に暮らすことはできる
 
特に後者は最近薄れているような気がするな。嫌な相手は殺す。殺しはしないでもトコトン悪く言ったり、そういうのばかり。止めたいですね。
 
今年20冊目。
※図書館で借りた本。

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東京新聞社会部(編)『新編 あの戦争を伝えたい』

 東京新聞社会部(編)『新編 あの戦争を伝えたい』を読みました。
 
 
 
 東京新聞で今に続く「記憶」シリーズの文庫化。素晴らしいの一言。さすがは東京新聞である。
 山の手空襲、在韓日本人妻の苦悩、東亜同文書院、インドネシア独立戦争に身を投じた日本軍「逃亡兵」など、恥ずかしながら本書で初めて知りました。戦時下の記者の姿についても書かれており、ジャーナリズムについても考えさせられます。
 戦争が無い状態。それはそれだけで価値があるものです。殺さず・殺されることのない世界は素晴らしい。しかし、ちゃんと調べてないけど、戦争の無い状態って、経験したことないんじゃないかしらん。今もどこぞで戦争は起こっているわけで。いずれにせよ、戦争を引き起こしてはならないと改めて思った次第であります。
 
 「私の本棚(厳選)」行き確定。オススメ。
 
 今年60冊目。

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黒島伝治『渦巻ける烏の群 他三篇』

 黒島伝治『渦巻ける烏の群 他三篇』を読みました。
 
 
 
 黒島伝治のシベリア出兵経験から書いた「シベリアもの」と呼ばれる反戦作品2点とそれ以外の作品2点です。
 表題作「渦巻ける烏の群」は、少佐の嫉妬と権力によって一中隊が全滅する様子を描きだします。
 これは名著だなあ。オススメ。
 
 今年57冊目。

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