ジョーゼフ・E.スティグリッツ/カール・E.ウォルシュ『スティグリッツ入門経済学 第3版』を読みました。
ずっと前に読んだ初版を1月上旬から改めて読み進めていました。
途中で第3版が昨年出版されたことを知り、新たに購入し読み進めました。今日やっと通読が完了。内容が盛り沢山で、じっくりと読む必要があります。
正直なところ、ミクロ経済学分野はわかりやすかったのですが、マクロ経済学分野がいまいち理解しきっていません。読み直してもわかりそうにないので、もう少し初学者向けの本を読んでから、再度この本に取り組みたいと思います。
ちなみに初版と第3版とではボリュームが違います(後者の方が多い)。
記述も違います。第3版では例示がIT分野を中心にしているようです。
・・・というように基本的に初版よりも第3版の方が充実しています。気になったのは比較優位の部分が削減されているということです。本のボリュームの関係から仕方なかったのかもしれません。しかし、説明量は削減されていますが「交換とグローバリゼーションにかんする論争」というコラムが挿入されており、比較優位の考えを応用させながらグローバリゼーションを巡る議論を取り上げています。タイムリーな話題ですので、非常に参考になります。やっぱり第3版の方がいいですな(当たり前ですが)。
続編のミクロ経済学とマクロ経済学はまだ翻訳が完了していないのか、出版されていません。訳者の方々のお仕事を楽しみに待っております。
今年14冊目。