中谷巌『痛快!経済学』を読みました。
今、とある経済学テキストを読んでいるのですが、先にこちらの本を読み終えてしまいました。以前読んだ本の再読です。
経済学入門としては非常にいい本だと思います。
惜しむらくは発行が2002年と若干古いと言うことです。最新の情報は盛り込まれていませんが、経済学的なものの考え方は古くなることはありません。需要と供給の考え方や、比較優位説などの説明は非常にわかりやすいです。
ただ、木村剛さんの本を紹介するときにも言いましたが、本書も、単純な議論ではないことは指摘してはいますが(p.248)、不良債権処理などの構造改革あってこそ景気回復につながるという考えをしています(p.257)。
この点は議論のあるところなので、鵜呑みにするのではなく考えながら読んでいく必要があると思います。
今年13冊目。
学問の性質からして鵜呑みにしてはならないものですよね。だからこそ面白いのだと思うのですが、そして面白いことは分かるのですが、なかなか好きになれません。でも、るとる氏の薦める書物は少し読んでみようと思っています。