ファルージャにおける抵抗の鎮静化?

アルジャジーラ(Aljazeera.Net)の「米国によるファルージャ攻撃成功に対する異論」より。
 
米軍のジョン・ザットラー中将曰く、米軍はファルージャの抵抗を鎮静化したとのことです。米国に支持されたイラク暫定政府も作戦は成功したと宣言しています。そして住民たちは数日中に家に戻れるだろうという見通しを述べています。また、それぞれの家族につき100ドルの現金、及び家庭や仕事への被害に対する補償の申し出をしています。
 
しかしながら、イラク各地での数多くの戦闘により暗い影を投げ掛けられています。そもそも、なぜファルージャ攻撃が行われたのでしたでしょうか。記事にはイラクアナリストであるトビー・ドッジ氏の発言が引用されています。
 
「彼ら(たぶん米国を指しています by るとる)はファルージャが根元であり、それゆえに諸問題への解決であると言い続けている。しかし、モスルでの暴力によって、そのように言うことはひどく愚かであるということが示された。」
「暴動は関係の悪化によって増幅された全国的な現象である。この戦争が勝てるものとは思わない。彼らがイラク社会全般の支持基盤との関係を悪くしたからである。」
 
(↑訳があやしいので、記事原文見てください。alienate/alienationは「疎外」とすると日本語にならなかったので、「関係悪化」としました)
 
あと、東京新聞に以下の記事があります。参考まで。
 
米軍への抵抗続くファルージャ」(東京新聞)
 
ファルージャにいるのはヨルダン人のザルカウィを中心とした外国人勢力であるという説明が米国によって行われていました。しかし、上記記事によれば、旧フセイン政権の治安組織を中心に若者たちが加わった”イラク人”勢力がファルージャで抵抗していたとのこと。イラク各地に広がる戦いも彼ら中心に行われているようです。


 

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