雨宮処凛『プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方』を読みました。
雨宮処凛の論述だけではなく、プレカリアートとされる人々へのインタビュー・さまざまな立場の人が集まって繰り広げるディスカッション・石原慎太郎との対話などなど、新書なのに盛りだくさんで、非常に参考になる本です。
私は就職氷河期の世代なので、努力してもどうにもならないという感覚は少しわかります。親にも頼れないような人々と比べたらはるかに恵まれていた方ですけれども。
やはりここは非正規社員を生む仕組みを止めて、利益や社内留保の吐き出し(まずここからだろう)、時間外労働削減・時短勤務・給与削減等で調整を行うような仕組みにしないと(戻さないと)いけないんじゃないかと思います。カゼで一日休んだらクビになりうる雇用のあり方は、どう考えてもおかしいですから。
今年81冊目。