子供は2つのことを同時にできる

思い出したことがあったので、書いておきます。

子供の頃の話です。

教育コンテンツ販売会社の営業の方が、自宅に訪問販売に来ました。小学生か中学生の頃でしたかね。良さそうな教育コンテンツだったので、最終的には購入して、それで勉強したのでありました。リング式のバインダーと、バインダーに挟むテキストと問題集みたいな形だったと思います。

買うかどうかを決めるときに、訪問販売員の方が、私と母親のみを玄関先に残し、庭先でタバコを吸っていた姿をよく覚えています。最終的に決めるときは、客に決めてもらうしか無いわけで、余計な営業してもしょうがないですからね。今の私にはよくわかります。

忘れられないのは、何らかのタイミングで訪問販売の方が言った言葉です。曰く、

「子供の頃は2つのことを同時にできるのです。大人になると出来ないのです。」

とのこと。

これは、当時の私の心をキャッチしました。

というのも、マンガやアニメとかで、よくあるじゃないですか、授業中に考え事をしていて、先生に回答者として当てられて、「わかりません!」と答えるみたいなシーン。

当時の私にはこれがさっぱりわかりませんでした。
たとえ考え事をしていたとしても、先生が何を言っているのかはリアルタイムで把握できていたものです。

あ、ちなみに、私は頭が良くはありません。
高校生の時に数学で0点を取りました。今も2桁計算には計算機を使うくらいです。
が、訪問販売員の方が言ったことは、当時の私の悩み?にフィットしたものです。

たとえ授業中に考え事をしていても、先生の言っていることはわかりました。
同時に2つのことをおさえていたものであります。

最近は40歳を超えたからか、全くもって2つのことを同時に把握できなくなりました!
仕事上、時として打ち合わせとかで、どーでもいい内容が話されていたりするでしょう。そういうときに、別のことを”内職”していた場合、他のことは把握できなくなりました。

30代前半までは、そこそこ出来ていたと思います。
お客様と打ち合わせをし、喧々諤々の議論をしながら、自社の決裁文書を作成していたりしたものです。若い頃は2つのことを同時に成立させていたものでした。

が、今はもうできなくなりました・・・。

思い出します。

「子供の頃は2つのことを同時にできるのです。大人になると出来ないのです。」

そうなのです。
残念ながら、私は”大人”になってしまいました。

最近では、重要な打ち合わせのときはパソコンを持っていかないとか、持っていったとしてもノートパソコンをぱたんと閉じておくとか、そういうやり方で、一つのことに集中するようにしています。

こういうの、皆さん経験無いですかねえ。

久生十蘭『湖畔・ハムレット 久生十蘭作品集』

久生十蘭『湖畔・ハムレット 久生十蘭作品集』を読みました。

佐藤泰志と同じく、去年、函館に行ったときに出会った作家であります。初めてキチンと読んだ次第。

「湖畔」なんかは、読んでいくと「もー、古ぼったい小説だなー」と思うのですが、読み進めていくうちに不思議な世界に引きずり込まれ、面白いったらありませんでした。
他にも読んでみたいなあ。

今年38冊目。
※図書館で借りた本。

まいこめまいこめ

“まいこめまいこめおいなりさんだよ まいこめまいこめおいなりさん”

と子供が囃し立てながら、地域の皆さんにお金をいただくイベントが私の地元にありました。

稲荷信仰の一つなのかなあ。
唐突に思い出したので、書いておくことにしました。

私は確か中学三年生のときは受験で参加しなかったような。

中学三年生が参加できる最終年でしたねたしか。あれ、でも2,3回しか参加したことがないなあ。中学生限定の地域のイベントだったのかもしれません。・・・でも子供も居た気がするなあ。私が中学三年生だった次の年か、その次の年からか、お金を巻き上げるイベントだったので(笑)、無くなったのでありました。これまた確か。

島田荘司『夏、19歳の肖像』

島田荘司『夏、19歳の肖像』を読みました。

前に読んだときは酷評してしまいました。
確かに、ヒロインに住所を伝えるところとか、バイクのシーンとか、無理筋だと思います。でも今回は青春を感じながら読めてしまった。私がバイク乗りになったことが大きい気がしました。

今年36冊目。
※図書館で借りた本。