ファルージャ・ザルカウィの逃亡?

ファルージャなのですが、ザルカウィは攻撃前に逃亡していたようです
 
ファルージャは過激派の潜伏する場所で、「そこをつぶす意味は大きい」(「専門家の見方」(日経新聞,2004年11月10日朝刊3面))と評価する人もいます。しかし、これで過激派がイラク各地に分散し、より活動しやすくなり、よりいっそう過激になってはいないでしょうか。
 
イラクのアラウィ首相の親族を誘拐 武装勢力が犯行声明
というニュースが出ました。バグダッドの自宅から誘拐されています。イラクの状況はますます流動化し、テロリズムがよりいっそう横行しているように見えます。
 
ファルージャ攻撃は止めるべき。
 
あと、最後に「シバレイのblog 新イラク取材日記」の「続 報」を紹介します。
 
・「ファルージャ総合病院で拘束されたのは医療関係者であり、テロリストではない」(シバレイ,前掲)こと
・マスコミ関係者への批判
 
が論じられています。

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ファルージャの診療所への爆撃について(Aljazeera.Netより)

ファルージャの戦闘はますます激化しています。
 
Aljazeera.Netによると「米陸軍が市を守る戦士と激しい戦いを繰り広げるさなか、戦闘機がファルージャ中心部の市の診療所を爆撃した」とのことです。「激しい爆撃と戦車により診療所に到達するのは不可能」で、「電話ももはや通じない」そうです。
 
なんで診療所を爆撃するのでしょうか。おかしい。
 
Falluja, April 2004 – the book」において、ファルージャについてのレポート(ウェブログの翻訳)が次々に発表されています。各レポートも、病院や診療所を攻撃した米軍のやり方に異議を唱えています。
 
そのうちの一つ「病院制圧とジュネーヴ条約: Raed Jarrarさん」のRaed Jarrarさんウェブログによれば「ジュネーヴ条約では救急車や病院の中立性を規定しています」とあります。米国は自国の兵士画像が流されたときにジュネーブ条約違反を強く訴えたのですが、自国の行動にはジュネーブ条約を適用しないのでありましょうか。

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ファルージャに残る人(Asahi.comより)

ファルージャに残る人がどれだけいるのか。
昨日私はAsahi.comのニュースを見ました。そこには、
 
「約30万人とされるファルージャ市民の大半はすでに町を脱出。米軍の推定によると、市内に残る武装勢力は、アラブ系外国人を含め核となる勢力が1200人おり、これに多数のイラク人住民が合流して計3千~6千人とされる」
(「イラク暫定政府が非常事態宣言 米軍はファルージャ包囲」)
 
とありましたので、”ああ、大半の市民は脱出できて、残るは武装勢力なのね”と思いました。
 
ところがどっこい、今日のAsahi.comには以下のようにありました。
 
「人口は包囲前まで約30万人。多くは市外に逃れ、米CNNテレビは約5万人が残っているとの見方を伝えた。米軍は人口の1、2割が残っているとみている」
(「ファルージャ攻撃承認 イラク首相、バグダッド空港閉鎖」)
 
むちゃくちゃたくさん残っているではありませんか。
なおかつひどいのは、同じくAsahi.comより、
 
「AFPによると、米軍は8日午前、ファルージャ近郊で車両からアラビア語で「15歳から50歳までの男性の出入りを禁止する」と警告を流した」
(「ファルージャ攻防、武装勢力38人死亡 米軍2人も」)
 
15歳から50歳までの男性は逃げれないのです!
武装勢力の特定が年齢幅と性別で自動的に行われているようです。これでは武装勢力と関係ない人がたくさん亡くなってしまうのではないでしょうか。
 
というか、根本的に、ファルージャにザルカウィがいることは確実なんでしたっけ?確固とした証拠が提示されていないと思います。
ザルカウィや武装勢力のテロには私は断固として反対ですが、甚大なる被害を出すであろうイラク暫定自治政府+米軍のやり方にも断固として反対します。

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